【凪のあすから】変わらない景色。 (ページ10)

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光「まなかぁぁ！！」

遠くから光の声が聞こえた。

「光…」

こんな遅くまで光まなかのこと…。

きゅぅってまた胸がしめつけられる。

まなか「ひーくぅぅん！！！」

光「まなかっ！はぁ……！」

急に光はまなかを通りこして、隣の"紡"の胸倉をつかんだ。

光「てめぇ、まなかになにしてやがんだよっ！！！」

「っ…ひ、光！！！！」

光「莉菜っ!?お前なんで…」

紡と光の間に入って、とんっと光の体を押して紡と光の距離をとる。

「紡、エナが乾いて死んじゃいそうな私とまなかのこと、助けてくれたの。
ね、まなか」

まなか「うんっ。
紡くんは関係ないのっ！！」

光「紡?…紡くん…?」

ﾁﾗっと光の視線がまなかの膝にいく。

光「いくぞっ…！！」

まなか「えっえぇ…ひーくん、まってっ！」

ぐいっとまなかの手を引っ張ってずんずん歩いて行く光。

「はぁ…。
今日はありがと。あ、それとさ。
……あんまり、まなかのことたぶらかしたりしないでね」

きれいだ、とかスルスルいうなら…まなかを悲しませることになるかもれない。

そんな事絶対に許さない。

その後、まなかを送って行き何故か光は私の事も送ると言い張った。

光「……」

なんでこんなに静かなのよ！！

「ねぇ、光。
……紡はいい人だけど…まなかに似合うのは光だと思うよ」

そう、慰めの言葉を言うけど光は黙り込んだまま。

「ねぇ。少しは喋り((光「お前は」

光「お前はあいつの事どう思うわけ」

真剣に私の目を見て言う光。

「っ…/」

私には一生向けられないと思われてた。

それは、さっきの状況を見てて凄く思い知らされる。

なのに。だけど。

光「…なんでもねぇ。
ほらいくぞ！」

「わ、ちょっと…!」

ねぇ光。

光は…私が紡と仲良くしてどう思った?

…まなかのときみたいに…嫌に思わない?