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「んっ…」
少し明るくなってきた日差し。
「えっ…!?」
目を擦ってぼやけていた視界が良くなってきたとき、光の顔が見えた。
光の肩に寝てたんだ……
美海ちゃんと気持ちよさそうに寝てる光。
パーカーを2人に被せてあげると、もぞっと美海ちゃんが動くけど目覚める気配はない。
チラっと隔に書かれたガム文字。
これで…届くといいな…美海ちゃんの気持ち。
「美海ちゃんのウミウシ…」
私のウミウシは…なんだろう。
ぼーっとそんなことを考えてると…足音が近づいて来た。
「あ、あかりさん…」
あかり「莉菜ちゃんっ…」
あかりさんの視線は眠ってる光と美海ちゃんに移って…むっと顔を顰める。
光「あっ…なんか顎いてぇ…ガムの噛みすぎ?」
目が覚めた光はそんなことを言ってると、急にあかりさんが美海ちゃんの肩を掴んだ。
あかり「ばか!ばか美海!!!」
光「あ、あかり…落ち「光」
ふるふると顔を横に振ると、あかりさんに伸ばしかけた手をおとす。
あかり「どこにも行くはずないでしょ!!!!!
どこにも行かないよ…私はっ…ずっと美海の傍にいる!!!!
みをりさんと一緒にっ…ずっといる!!!!」
ぎゅっと強く美海ちゃんを抱きしめたあかりさんは…涙を零しながらそう言った。
美海「ママと…一緒に?」
あかり「そうだよ!!!私はっ…みをりさんの代わりにはなれない…なりたくたって……。
だけど!私は私のまんま…美海の隣にいたい!!!!いる!!!だから…美海は美海なのまんまでっ…ずっと…一緒に…隣に居させてほしいっ…」
美海「…あかちゃんの目。青くて…涙が波みたいに揺れてて…綺麗。
海みたい」
美海ちゃんはあかりさんの涙を指で掬って…
美海「美海ね…海が……大好き」
嬉しそうにそう言った。
あかり「っ…うわぁぁぁぁ涙」
美海ちゃんの胸で大きくなくあかりさん。
光「あーあ、どっちが子供だよ…莉菜?」
「…ん?どうかした?」
ニコっと笑って光を見ると…「いや…」なんて。
‟どっかいかないで‟
美海ちゃんが届けたあかりさんへの気持ち。
「…どっかいかないで…っか」
私も……
空を見てみると綺麗な青色で…太陽が嫌なほど眩しかった。
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もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時