5 ページ5
ちさき「ほら。ジャージだったらそんなに悪目立ちしないから」
まなか「これ、ちーちゃんのジャージ…」
ちさき「私は体育休から、使って」
まなか「ありがとう、ちーちゃん!」
「ねぇ、まなか」
まなか「うん?」
「…光はね、まなかの事守らなきゃって思ってるんだよ」
まなか「うん。ひーくんにごめんねって言わなきゃ…だよね?」
すくっと立ってまなかに近づいて、ぽんぽんと頭を優しく叩く。
「まなかは悪いことしてないよ。ただ、光が謝ってきたらきちんと許してあげてね」
まなか「うん」
ピピーっと外から笛の音が聞こえた。
外を見ると、男子がグラウンドを走っている。
まなか「あの人…」
ちさき「わ、速いね」
2人の視線の先は、今朝の男の子。
まなか「陸の上を泳いでるみたい…」
ちさき「あ、光だ」
「…要も頑張れ…」
まぁ、あの人運動を普通だけど。
「…あ、こけた」
光を見てると、スピードを上げようとした瞬間に足が引っ掛かり、こけるときに思いっきり今朝の男の子に体当たりした。
「アチャ〜…やっちゃった。
しょーがない。ちょっと行ってくる」
ちさき「あ、うん……」
ひらひらと2人に手を振って更衣室を出て保健室に向かう。
「光〜大丈夫?」
保健室に入ると、椅子に座ってる光と今朝の男の子。
「…ほんと、光ってば。
ごめんね?こいつ、ムキになると何故か失敗するやつだから」
男の子に笑いながらそう言い、手で光のほっぺを抓る。
光「いてぇいてぇ!」
「痛くない!!
ただ走ってただけなのに、光に体当たりされて挙句にこけさせられたこの人のほうが痛いでしょうが!」
光「うっ…おめぇは俺のねぇちゃんか…」
「あかりさんに頼まれてるの。
まなかの世話ばっかしてる光の世話よろしくって」
光「あかりめ…」
「…消毒液とか、勝手に借りていいのかな?」
?「別にいいと思うけど…」
棚に並べられてる消毒液などを借りて、怪我してるところ手当をする。
「はいっ、これで終わり」
そう言い男の子に笑って見せると、「ありがとう」とだけいい保健室を出て行った。
…何故に無口なんだ、君は。
129人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時