【凪のあすから】変わらない景色。 (ページ39)

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光「おい。ちょっといいか?」

『なんだよ』

ちさき「光…!?」

男の子2人に向かって土下座をする光。

光「すみません…でした!!!!
俺が間違ってました!!!お前ら、いや、そっちがおじょし様めちゃくちゃにしたと思い込んで!!!」

ちさき「や…やめなよ光…!」

ﾁﾗっとまなかを見ると、真剣な顔でｺｸﾝっと頷く。

ちさき「まなか!」

要「莉菜!?」

まなか「お願いします…!」

「光…すっごく反省してます!
許してください…!!」

まなかと一緒に私達も相手に向かって土下座をすると、驚いた様に光が私達を見た。

まなか「お願い!!!」

光「まなか…莉菜…」

紡「もう、許してやれよ」

『紡…』

紡「自分達だって、ちらし寿司のことあるだろ。
お互い様だ」

光「お互いさまじゃねぇ!!!
お前ら、ちらし寿司ぶんまけた!!!でも、俺は…お前らに罪をかぶせて…ついでにチェストくらわせた!!!」

『え?』

光「許してくれ…そんでもって!
こい!!!!」

そう言って腕を広げた、光。

光「こい!!!!!!」

『っ…チェストォォォ!!!』

そう言って光に突っ込んでった男の子と光は勢いがあまりにも強い物だから、ドアを壊してまで廊下に飛んで行った。

『もういい、めんどくせぇ。
許した』

男の子がそう言いながら光に手を差し出すと、光もその手を強く握った。

まなかと顔を見合わせると嬉しそうに笑う。

そんなまなかの視線は紡に移って…少し顔を赤くした。

ｽﾞｷ

…?

なんで…

「要?」

ﾁﾗっと要を見ると外に出て行ったので、急いで後を追いかける。

要「君はいつ学校に行ってるんだろうね」

「要、どうしたの…ってさゆちゃん」

さゆ「お、お前ーー!」

私達を見て驚いた表情のさゆちゃん。

要「あの土下座は…君が光にさせたのと同じだから。
光は僕の大事な友達だ。僕は光の友達として、君を許さない」

「要…」

傷ついたような表情のさゆちゃんは…ぽろっと涙を零した。

さゆ「うわぁぁ…涙
私だってっ…!!!美海の友達なんだっ…!!!大事なっ…大切な友達なんだからっ!!!!!
私っ…2年時っ…クラスのみんなにいじめられてたっ…!でもっ…美海は私の事っ…いじめなかったっ…!!!
だから今度はっ…美海がいじめられるようになってっ…!!私っ…ちょっとホっとしたっ!
いじめられるのが、自分じゃなくなってっ……でもっ美海はっ…皆に無視されてもっ…へっちゃらな顔して……」

ﾁﾗっと見えた水色の服。

…美海ちゃん?