【凪のあすから】変わらない景色。 (ページ35)

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「私っ…初めてうろこ様を尊敬するよ!」

そう言って抱き付くと「お前っ、今までなんだと思ってんじゃ!!」なんて怒られた。

「ふふ…さすがうろこ様!
…私の事、一番分かってるね」

今、どんな言葉をかけてほしいのか。

…どんな風に接してほしいのか。

うろこ「ふむ…当たり前じゃ。と言いたいとこだが。
…お前の事を一番理解してるやつがいるじゃろ」

しんみりとそう呟くうろこ様。

うろこ「いるんじゃろ。出てこい要」

うろこ様がそういうと、要が顔をのぞかせた。

要「バレバレか…」

「どうしたの、要」

要「家にいったらうろこ様のところに居る、っておばさんが言ってたから。
莉菜がうろこ様のとこ行くなんて悩んでる時でしょ」

うろこ様の顔を見ると、「ほらな」てきな表情。

「…ねぇ、うろこ様」

うろこ「なんじゃ」

「うろこ様って……恋愛相談もいける?」

要「はぁ!?」

珍しくそんな声をあげた要。

「ってか、何で要が驚くのさ」

要「お、驚くに決まってるよ…」

うろこ「ふむ…まぁいいじゃろ。
しっかし、莉菜もそんな年か…ちょっと残念じゃのう」

「それは、どういう意味で?」

うろこ「狙っておったのに」

「…きも」

うろこ「冗談じゃ。それに、守り神になんて言葉を…」

「うろこ様だからだよー」

要「うろこ様も、莉菜には弱いね」

うろこ「ここの姉妹は…」

うろこ様に抱き付くと、あれきたようにそう呟く。

あかり「あらあら。
たのしそうじゃないか笑」

そう言って入ってきたあかりさん。

「あかりさぁーん!!
お久しぶりで寂しい…」

あかり「私も!莉菜ちゃん!」

ぎゅーっと抱き付くと、落ち着く香り。

お姉ちゃん、ってかんじで。

でも……

「あかりさん…痩せた(ﾎﾞｿ」

あかり「え?」

「なんでもない!」