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ちさき「お弁当…食べないの?」
光「さっき食ったばっかだしな」
「私も…あんまり食欲ないや」
そういうと心配そうな表情のちさき。
「…おじょし様見てくるね!」
心配させてるのは分かってるから…胸が痛い。
ちさきの視線から逃げたくてそういうと、結局皆で行くことに。
廊下に出た途端いる、さっきの男子2人。
「うわぁ…」
要「莉菜、表情にも口にも出てるから苦笑」
今、私すっごい酷い顔してるんだろうな。
「だって嫌いだもん」
そういうと、少し驚いたような表情。
「なに」
要「いや…莉菜がそうやって気持ちを表にだすなんて珍しい」
「そうかな?」
要「…変わったね」
遠目で小さくそう呟く。
要「……それは紡の…(ボソ」
「え?」
要「なんでもない。
ほら、いくよ」
「あ、待ってよ!」
ゆっくり歩いてたからか、いつの間にか結構遠い所に居る光たち。
急いで追いかけると急にとんっと背中に顔がぶつかった。
「いったぁ…ちょっと光。急に止まんないで…ってなにこれっ…」
光たちが木工室に入ったから自然と私達も中に入ると…完璧だったはずのおじょし様は頭とかが外され、落書きとかされていた。
ちさき「…ひどい…誰がこんなこと…」
「どうして…」
光「あいつらだ…」
要「まって、光!」
小さくそう呟いた光は走って木工室を出て行く。
急いで光を追いかけると、もう遅かったみたいで男子2人に突っ込んでいた。
『いくらおじょし様が壊されたからと言ってもねぇ』
『俺達やってないですよ!』
光「ふざけんな!だったら誰がやったって言うんだよ!!」
「落ち着きなって光」
光「落ち着いてられるか!」
『…今日は興奮して無理かもしれないねぇ。
明日、詳しい話を聞きましょう』
先生「はい…。
光、とりあえず帰りな」
光「俺だけ帰れって言うんですか!」
先生が光を宥めるように言うと、光はドンっと机をたたいて校長先生に言う。
光「俺だけ悪もんですか…」
先生「光…」
光「どうも、失礼しました!」
若干ヤケ気味な光はそう言って、出て行ってしまった。
「…はぁ…」
まなか「…りっちゃん」
不安そうに私の服の裾を引っ張ったまなか。
「…まなか、光についてたいんでしょ?」
まなか「…私も帰る」
決めた、っていう顔のまなかははっきりとそう言った。
先生「えぇ、だめだよ。まだ4時間目があるでしょ」
まなか「帰りたいから帰ります」
変わらずはっきりとそう言ったまなかも校長室を出て行った。
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もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時