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光「パパってあいつが!?」

「ふ、不倫ってこと…?」

光「なにお前興奮してんだよ」

「してないよ!光のばか!」

光「意味分かんねぇ…」

意味分かんないのはこっちだよ…

光「別れさせるってどうやって」

さゆ「中学生なんだから自分で考えろよたこすけ!」

「…ねぇ…君達名前は?」

ふと気になってそう聞くと、小さい口が動く。

美海「美海」

さゆ「さゆ!」

光「ふん…俺もお前の親父の事気に食わねぇ。
子供がいんのに若い女に手出すなんて…あかりに…姉気にふさわしいなんて思わねぇよ」

「光…」

さゆ「お前んちのお姉さんがたぶらかしたんだろうが!」

「さゆちゃん。
しー」

人差し指を当ててそういうと、「なっ…」なんて言いながら大人しく黙り込んだ。

…ちゃんと…ちゃんと光の気持ち言わなきゃ。

いや、言わせなきゃ。

光「だけど…………おい」

光は手を伸ばし何故か美海ちゃんの鼻を押す。

光「お前…美海みたいな卑怯なやり口は俺、嫌いだ。
じゃあな。いくぞ、莉菜」

「あ、うん」

歩き出した光の後を追いかけると、はぁっとまた1つため息をついた。

「…いーの?光の気持ち。ちゃんと言っといた方がいいんじゃない?」

光「はぁ?なんで」

「…同じじゃん。
美海と光。だから…光のその気持ち。ちゃんと伝わるんじゃない?」

光「莉菜……」

「全部、自分で解決しようとしちゃだめだよ。
……光はまだ子供なんだよ」

光「またそうやってお前は俺を「子ども扱いしてるわけじゃない」

「……分かってほしいの。
光は…どれほど支えられて……周りの人が光を支えたがってるか」

光「…ばーか。
それを言うならお前もだろ」

くしゃくしゃーっと私の前髪を撫でる光。

光「でも…ありがとな、莉菜」

そう言った光は…ニカっと笑う。

「…ずるいよ…」

…いっつも光はずるい。

前髪を直しながらほっぺたを触ってみると…じんわりと冷たい手を温めた。

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もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時

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