【凪のあすから】変わらない景色。

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紡「地上の人間と海の人間の大きな違い。海の人間の体を包むエナ。
エナは、胎児が包まれている羊膜と似た組織で地上の人間はこれを破って生まれてくる。
だけど、海の人間は肌と一体化した状態で生まれてくる。まるで、魚のうろこみたいに。
海の人間が水中で呼吸が出来るのはエナがあるからこそ。
海の人間と、地上の人間との間に生まれた子供はエナを持たないんだ」

「…じゃあ、あかりさんにもし子供が出来ても…」

まなか「海の中では暮らせないってこと…?」

要「そうか。
子孫が途絶えちゃうから…だから地上の人間と結婚したら村を追放されるのか…」

至「海村を追放!?どうして、どうしてあかりは何も話してくれなかったんだ…」

光「っ…おいお前!!!!」

至「信じてくれ、光くん!
僕はあかりと中途半端な付き合いをしているつもりはないんだ」

光「え?じゃあお前…あかりと結婚するつもりなのか…?」

至「そ、それは…」

光「はぁぁぁ!?
ガッツリ付き合っちゃいるけど、責任を取るつもりはないってか!
最悪じゃねぇか!!!」

光は彼氏さんの胸倉をつかみ床に押し倒す。

「光っ!」

そして、勢いよく殴り掛かった。

「やめなよ、光っ!」

要「うわぁ…!」

光を止めに入った要をあっけなくやられる。

もう、要っ…!

「きゃっ…」

光に押されてバランスを崩し、とととっと後ろに倒れそうになる。

紡「っ…大丈夫か」

そんな倒れそうになるところを紡がなんとかキャッチしてくれたみたい。

「あ、ありがと…。
光、止めなきゃ…!」

そう言い光の所に行こうとする私の手を引っ張って止める紡。

「えっ?」

紡「まってて。
じいちゃんが…」

光の方を見ると紡のおじいちゃんが何と光を

光「うわぁぁ」

背負い投げした。

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