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本を読みながら待ってると、まなかが走ってこっちにやってくる。
「まなか。あ、髪乱れてる」
まなかの髪を直して「よし、いこっか」と微笑むと嬉しそうに微笑み返してくれたまなか。
「ほら、まなか早く急がないと…まなか!」
まなか「えっふぇっ…!」
まなかの後ろからやってきた…網。
その網はまなかを掬ったあと、上にどんどん上がって行く。
「早く光に知らせなきゃ!」
急いで陸に泳いでいくと、光が座ってるのが見えた。
「光っ!!大変っ…まなかが!」
光に向かってそう叫ぶけど、光は固まってある一点を見つめたまま。
「光…?」
その視線を辿ってくと、さっきの漁船の網の中に入ってるまなかと見つめ合ってる…男の子。
「っ光!」
海から上がって光の顔を両手で包み私の方に向かせる。
光「莉菜…」
「大丈夫だから、光。
…ね?」
そういうと、痛々しい顔で笑って「何言ってんだよ、お前」なんて言った。
ずっと見てたんだから、分かるよ。
無理してることなんて。
光「ほら、早くしろよ。
まなかも助けなきゃいけねぇしよ」
「えっ…うん」
その時にぐいっと手を握られ引っ張られる。
分かってるのかな…そういう無意識な行動に。
「っ…」
私がドキドキしてること。
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もも(プロフ) - こんにちは!コナンの方もお気に入りで全部見ちゃいました!凪のあすからも大好きなので良ければ更新して欲しいです!頑張ってください! (2016年5月8日 8時) (レス) id: 00c5c3f7bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2016年4月30日 17時