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「好き…じゃないよ」
うん、多分。
「新ちゃん、蘭のこと好きだし…」
前、男子と話してるの聞いたしね。
快斗「ふーん…。
じゃ、俺にもチャンスがあるってことか」
「…ちゃんす?」
快斗「俺が、お前のコト好きっていったらどうする?」
低く…少し新ちゃんに似たような声が耳元で聞こえる。
「ふぁっ……やっ」
後ろを振り返り快斗を睨んでみると、ニコっと笑った後ちゅっとほっぺに軽くキスをされた。
快斗「ほれ。
多分皆もうスカイデッキにいってるとおもうし」
快斗にどかされた私だけど、ぺたりと床に座ったまんま快斗を睨んでいる。
「…立てない。
力はいんない」
快斗「…そっかそっか」
手を差し出すと、嬉しそうに握って思いっきり引っ張られる。
そこまではよかった。
そこまでは。
快斗「お前ほんといじりやすい」
ボソっとまた耳元で言われた言葉。
「ひゃっぁ…」
かくっと膝に力が入らず、倒れそうになるところを快斗が受け止める。
快斗「お前、弱すぎ」
「んんっ…/」
快斗「はぁ…しょーがない、連れてってあげますよお姫様」
マスクをつけた快斗にひょいっとお姫様抱っこをされたとき、チーンとエレベーターがつくような音がした。
そして、聞き覚えがある声も。
哀「あら」
バッチリ哀と目があっちゃった。
歩美「莉菜ちゃん!!どうしたの?」
快斗「さっきこけて足くじいちゃったみたなんだけど…。
この子たち、君のお友達?」
「え、はい…」
たどたどしく、あまり回らない舌で答える。
コナン「お兄さん。
多分もう大丈夫だと思うから、おろしてあげて」
ニコニコとした新ちゃんが快斗に向けて言うと、クスっと笑った快斗が優しく私を降ろしてくれた。
快斗「こんどはちゃんと前を見るようにね」
「…はい」
コナン「……っで、足大丈夫かよ」
快斗が行った道を睨んでる新ちゃんが不思議そうに聞く。
「あ、もう…大丈夫かな…」
コナン「…おまえ、顔赤いけど大丈夫か…」
新ちゃんの顔が少し近づいたときに「大丈夫、大丈夫!」と言い哀の後ろに逃げると、不思議そうに見ていた新ちゃん。
哀「あら、どうかしたの…?」
「な、んでもないよっ…」
そう、なんでもない。
くもないっ!!!
新ちゃんの声を聞くと。
あの時の快斗の声と重なって。
「っ〜…/」
胸がきゅーってなる。
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しおん(プロフ) - コナンくん必死やなw (2021年2月6日 11時) (レス) id: e7a7d35913 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - コナン大好きなのでこの小説最高です (2018年4月29日 12時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - このシリーズくそおもしろい!!これからも頑張ってください! (2016年5月23日 16時) (レス) id: dffc8a9bd6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずゆづ - 最高でしたT^T 向日葵頑張ってください!! (2016年4月17日 22時) (レス) id: 4d7a3ffbe4 (このIDを非表示/違反報告)
此花 - さっきのコメント忘れてください。 向日葵頑張ってください。 (2016年4月17日 2時) (レス) id: 10195b4198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コナン専門ですっっす | 作成日時:2016年4月2日 21時