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ロック画面| ページ49

「..先生」


準備室を覗くと、監視カメラの画面から冷たい視線が私に移る。




先生の目って綺麗だな..



とか思う私はもう末期なんだろう。





柊「どうした、A」



そんな気持ち悪い気持ちを悟られないように笑ってみせると、先生は目を細めた。



柊「..なんだ、気持ち悪い」




酷い。





「ネクタイ、探しに来たんです」



涼音が胸ぐらを強く掴まれすぎて、リボンが外れそうになっていた。



それを見て、そういえばと思い出したらすぐ行動



と思い、準備室にやってきたのだ。





柊「あぁ、ここにあるよ」





引き出しから先生は取り出すと、ん、と渡してくれる。




「あるならいいです。
先生が持っててください」




柊「..つけないのか?」



このネクタイは..澪奈の遺品だ。




私が無理に言って..澪奈の家族に貰った。





「澪奈離れしようかと思いまして」





ずっと..澪奈のことを引きずっていたら、澪奈はきっと怒るだろうから。




__いつまで暗い顔してるの。Aらしくない






「..澪奈のことを忘れたくない。
忘れてもらいたくない」



居なかった事にしてほしくない。




「そんな願いでした。
でも..もうきっと誰も忘れないし..消したりなんてしない」





一颯くんの..授業のおかげで。






「それに重いらしいですし、私」



柊「諏訪か..」



「あ、でも一颯くん離れはまだしないですからね」



そう言うと、先生はフッと笑った。




ヴーっと、机の上の携帯が鳴る、



自然と先生と目を向けると..思わずびっくりして固まった。




「え、」





一颯くんを見ると、きょとんとした表情の後、口角を上げる。



柊「あぁ、可愛いだろう?」




にっこりとした笑顔。


気味が悪いし、ってか普通に気持ち悪い。




「変態ロリコン!!」



柊「何も傷つかないぞ、お前に言われても」




「お願いです、消してください」




柊「消しても、文香とのトーク履歴から保存することができるからな。別にいいぞ」




「待って、なにそれこわい」



柊「お前が送れって言ったんだろ」



「ロック画面にしろなんて言ってないじゃないですか!!」




柊「消して欲しいなら..あと数日、人質を頑張るんだな」



思わず笑みが引き攣った。



..あと数日で、澪奈の自 殺に追い込んだ犯人がわかる。



そうしたら..きっと先生は捕まる気だ。




「..そうですね」





置いてかないで。





なんて..言えなかった。

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ikumina4(プロフ) - mori48360616さん» ああありがとうございます!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: 9fb0864149 (このIDを非表示/違反報告)
mori48360616(プロフ) - 石川くんじゃなくて石倉くんですよ!いつも読ませて頂いてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 907c0ca260 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとタメでごめんね (2019年3月19日 20時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2019年3月17日 23時

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