甲斐くんの彼女。2 (ページ20)

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Kai.side

準備室からでてきた、里見たちを見て皆が嬉しそうに名前を呼ぶ。

中尾も、うかない顔をしてる水越と出てきた。

里見「皆に話がある!!
..ここに残ってくれないか?」

石倉「お前何言ってんだよ笑」

里見「先生と一緒に..このまま学校に立てこもってほしい」

兵頭「どうしたどうした?頭でも打ったんか?」

堀部「先生は!私達のために..こんな事件を起こしたの」

＿＿俺の目的は真実を..白日の下に晒すこと。

＿＿景山澪奈が..殺された真実を

宇佐美「殺されたってどういうこと..?
澪奈は自殺したんでしょ!?」

甲斐「誰に殺されたって言うんだよ」

＿＿それを探すんだよ。

＿＿景山の事件には..誰が死んでてもおかしくなかった。

＿＿ターゲットになったのがたまたま、景山だっただけで、お前達の誰かが..同じような目に遭う可能性も十分にあった

＿＿いや..まだ事件は終わってない。

＿＿ここで解決しなければ、第二第三の被害者が出る!

熊沢「ちょっと待ってよ!
澪奈の代わりに..私達が命を落としてたかもしれないってこと?」

真壁「事件は終わってないって..まだ誰か死ぬっていうのか?」

兵頭「けど、これと立てこもりがどう関係するって言うんだよ」

秋庭「そうだよ..そんなの警察に任せれば言いじゃん!」

＿＿警察では..加害者を特定できない。
だからこの世間を使って、炙り出す必要がある。
立てこもろうと思ったのは。そのためだ。
大勢の人間に興味を持ってもらうことが目的だった

辻本「警察でもムリって..どういうこと?」

柳本「大勢の人を使って..どうするつもりなんだ」

花岡「どう正当化しても紛れもない犯罪でしょ!!
なんでただの教師がそこまでやんないといけないの!?」

＿＿実は..皆に黙っていたことがある。

＿＿俺にはもう時間が無い。不治の病ってやつでな、長くは生きられない

宇佐美「..それって死ぬってこと?」

甲斐「..あいつは知ってんのかよ」

堀部「先生は、まだ言えてないって」

里見「でもきっと..分かっているだろうって」

なんだよ、それ

＿＿だから俺は..最後の授業をしようと決めた。

＿＿お前達がいなくなる前に、何が大切で、何を守らなければならないのか!!

＿＿景山の事件を通して、学んでもらおうと思った