61.告白 ページ18
乃木｢ん？｣
A｢あ、のさ…その、私たちって…
付き合ってるの…？｣
聞いてから数秒、沈黙が続いた。
すると乃木が大きなため息をついて｢そうだよなあ、やっぱそうだよな…｣とぶつぶつと呟き始めた。
A｢えっと…｣
乃木｢じゃあさ、A｣
A｢はい…？｣
乃木｢あー…や、そうだなぁ…｣
凄く悩ましい顔をしている乃木を急かさず、私はただ待っていた。
すると｢よし｣と口にしてからまた私と向き合った。
乃木｢A｣
A｢はい…！｣
真剣な表情のせいでこっちまで緊張してしまう。
何言われるんだろう…
乃木｢……好き、です。俺と付き合ってください｣
耳まで真っ赤に染まらせて、乃木は私にそう言った。
言われた言葉を頭で繰り返し、どんどん顔が熱を持っていく。心臓の鼓動がうるさくて、何を言えばいいのか分からなくて、私は｢う、あ…え、はは…はわ…｣と意味の成さない言葉を吐いた。
乃木｢……返事、聞きたいんだけど…｣
A｢あっはい…えと…あ、
よ、よろしくお願いします……｣
私は恥ずかしさのあまり俯いた。
お互いに何も言わず、ただただ時間だけが過ぎていった。
先に沈黙を破ったのは乃木の方だった。
乃木｢…きゃ、きゃ〜〜恥ずかし〜〜…｣
場を和ませようとしてるんだろうけど、生憎様乃木の顔は赤いままだった。
乃木｢はー、あつ……
てか、これ現実？マジで俺Aと付き合えたの？｣
A｢そ、それはこっちのセリフ！！
私なんか10年以上片思いしてたんだよ…？｣
乃木｢…ん、10年以上も想ってくれてありがとね
これからは相思相愛ってことで♡｣
A｢〜〜〜！！！
ばかぁ…好き…｣
乃木｢……あ〜、不意打ちやめてくんない？
俺も好きだけどさ｣
そう言われてまた熱くなる。
うぅ…心臓がうるさい…けど幸せすぎる…。
諦めなくて、良かったなぁ…。
これからは乃木と恋人同士……
自分で言っといて恥ずかしくなる！！
…けど、ユイちゃんたちに言うのが楽しみだな〜…
A｢…日時、どうする？｣
乃木｢今週の土日どっちか…どお？｣
A｢じゃー日曜日がいいな｣
乃木｢おっけー♡日曜日ね〜｣
土曜日は竜くんが遊びに来るかもだから、一応ね。
明後日かぁ…楽しみだな…。
今日は眠れる気がしないや。
明日寝不足のまま竜くんを迎えることになるかもな〜…
ま、たまにはいっか。
ーーー
やっっと付き合った…
まだまだ続きますよ〜！
ーーー
続く (更新停止中)
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年8月2日 13時
