番外編.8/18(1) ページ11
⚠︎︎この話は日本に帰る前の8/18に起きたお話です。
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A｢あ、乃木おはよう！｣
乃木｢おはよ〜｣
A｢今日バイト？｣
乃木｢うん、帰りケーキいる〜？それかもう用意してたり…｣
A｢？？
甘いの食べたいの？｣
私がそう聞き返すと、乃木は口を開けたまま固まってしまった。
乃木｢…え｣
A｢え？
えっと…バイト頑張ってね、？｣
乃木の顔を覗き込んでそう言うが、何が不満なのか口を尖らせていた。
乃木｢っ〜〜！！
行ってくる！！！｣
勢いよく玄関扉を閉める乃木にふふ、と笑みがこぼれた。
と、同時に罪悪感。
今日があなたの誕生日なんてこと知ってるに決まってるじゃん！！！
でもごめんね、2人とこうするって決めちゃったから…
ロッティ｢おはようA
乃木もう行ったのか？｣
A｢うん〜…ケーキいるかって聞かれて甘いの食べたいの？って聞き返したら拗ねちゃった｣
ロッティ｢ははっ、きっと帰ってくる頃にはあいつも気にしてないよ｣
A｢だといいけど…
それよりも飾り付けとか色々しないと！！｣
そう、私たちは今日"サプライズ"というものをする。
バイトから帰ってきた乃木をクラッカーたちで迎え、ホールケーキを4人で囲って食べる…
それが今日の目的。
ロッティ｢張り切ってるな｣
A｢そりゃあね！
…大好きな人が産まれた日だから｣
ボソッと呟いたつもりだがロッティには聞こえていたらしく、まるで保護者のような目線を向けられる。
それに気付いた私はすぐさま目線を逸らし部屋まで材料を取りに行った。
ーーー
は〜〜、そんなことある？
前からちょくちょく言ってたのに、当日になってもなんも無いとか…せめてお祝いの言葉くらい…
…俺が期待しすぎてたのかなあ。
ラン｢うわー、あんたすっごい遠い目してんね｣
乃木｢……ランさん｣
力なく名前を呼ぶと、ランさんは考えるような仕草をしてから今度は閃いたと言わんばかりに目を開いていた。
ラン｢Aちゃんだね｣
ドヤ顔でAの名前を出すランさんに俺はため息を吐いた。合ってるんだけどね。
ラン｢お姉さんが話聞いたげるから、1杯奢ってよ｣
乃木｢俺今日誕生日なんですけどー？｣
ラン｢ああ、なに、誕生日忘れられてたの？｣
俺の心に針がぐさっと突き刺さった。
何も言えずにいた俺を見ては｢ふーん？｣とニヤついた顔でお酒を嗜んでいた。
ーーー
続き明日になりそうです( ; ; )
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作者名：霊来 | 作成日時：2023年8月2日 13時
