恋しました。【マホト】

episode 37 ページ39

シルクside


「…は、はい」


「はい」


「「お邪魔しました」」



ガチャ



バタン




はぁー


「シルク…

なんであんなに怒鳴ったの」


「は？

んなの決まってんだろ？
俺は危ないからって思って言ってやってんのにあんな言い方されたら誰も頭にくるだろ」



「そのときのAの顔みたの？」



ダホが変なことを言う



「は？見るわけねぇだろ」


「見ろよ。
なんで気持ち分かろうとしなかったんだよ！」



見ろよってなんだよ。


俺だって、俺だって


「俺らだって分かろうとしたんだよ！

でも、分からなかった。
確かにあいつの顔見なかったけど！
出ていくときの……涙は……見えたんだよ！

それでも今の俺には分かんなかった！」




俺はダホにぶつけた



「もうっ…いいよっ…

Aの涙が見えたのならいいよ…
分からなくても後から分かっていって。

ごめんだけど今のシルクは俺嫌いだよ。

ちゃんとAちゃんの気持ち気づいてやって。」




ダホにこんなこと言われるなんてな



「分かった。


俺なりに考えるよ。
分かったらお前に言うからな」



俺がそう言うとダホは笑って



「うん、答えは俺にもわかんないから。

そのときはAちゃんに直接聞いてあげてね」



「おう、ありがとな。」



「いいえー


じゃー帰るよー！」



俺ってほんといい友達に出会えたな


ダホ


ありがとな。






A



ちゃんとお前の気持ち考えてるから

だから

少しだけ



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