恋しました。【マホト】 (ページ37)

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episode 35 ページ37

飛び出したのはいいけど

これからどうしよう。

仲間家から私の家は少し距離があるし

泊まる所もないし。

シルクごめんなさい。

ンダホくんごめんなさい。

ジンくんごめんなさい。

相馬さんごめんなさい。

へきほーくんごめんなさい。

マホトくんごめんなさい。

香里奈さんごめんなさい。

そんな気持ちがいっぱいで、

どうして私がこんな目に

私が今日断っていれば良かったんじゃないのか。

マホトくんに憧れなんか抱いていなければ良かったんじゃないのか。

なんて気持ちもいっぱいで

涙が止まらなかった。

歩いている人に見られる

でも、今の私に周りを気にすることなんてできない

とりあえず家に帰ろう

そう思ったとき

「Aちゃん！」

後ろから聞こえた？

だれ？

振り向いたら

そこには

『ジン……くん？』

どうして

「探した。」

なんて言って私を抱きしめた

『どう…して……ジン…くんが』

「どうしても何もこんな時間に泣きながら歩いてたらダメでしょ。」

心配してくれたの？

『ジンくんっ

ありがとう…』

「これからどうすんの？」

『家に帰りますよ？』

私がそう言うとジンくんは私の顔を上に向けて

「こんな顔で？

あと敬語なし！」

こう言った

『え、そんなに顔ひどいですか？

敬語なしですね。
わかり…あ、わかった…』

「うん笑

あー泣いたんだなって感じ。」

なんて笑って言うから笑ってちゃうよ

『ふふ

ジンくんが言うなら間違いないね笑』

ジンくんは私を抱きしめたまま

「あーこれからどうする？

今仲間家帰っても最悪だからホテル泊まる？」

なんて優しい顔してくるから。

『うん…私も今は仲間家には帰りたくない。

だからジンくんが決めて？』

「よし！

ホテル行くぞー」

そう言って私の手を握って引っ張ってくれる。

抱きしめられたときに感じた少し汗の匂いも

すでにジンくんのいい香りに変わってる。

そんなジンくんに着いていく。