神の裁き

dix ページ11

「.....zzZZ」


「はぁ...」

やっと寝やがったか....

ソワンを使った後はすぐぶっ倒れるから使わせるのが嫌なんだよ....


まったく...、抱きついた姿勢のまま安心しきった顔しやがって....


「襲われても文句言えねーぞ....」


コン、コン


「神田さん、夕食お持ちしました！」

ゴズか...

あまりこの状態のAを見せたくはないが、しょうがないか...


「はいれ」

ガラガラガラ


「失礼します！」


「チッ」

うるせえ、静かにしろよ


「わっ、すみません」


「ここで食うから準備しとけ」


この部屋にベットは２つ、ほかの部屋はすべて満席だそうだ....


まぁ、Aを抱き込んで寝ればいいか




Aを横抱きにしてベットにまで運ぶ



ゴズは夕食を部屋へと運んでいる



誰も見ていないからいいか


ベットへと横たえたAの額にそっとキスをする


「ありがとな...」


まだ唇には我慢してやるよ



お前がいるから俺は自分を見失わなくてすむ


すべてのことが終わったら....


この気持ちをお前に伝えようか....


「好きだ」


寝てる相手に何言ってんだか...


俺がこんなに余裕なくなるのもお前の前だけだよ




くしゃりとAの質感のいい髪を撫でて微笑んだ



―――――――
――――――――――
――――――――――――――


「ん....ぅん.....」

なんだこれ、すごく苦しい....


まぶしい光の中目を開けると....


「ユウ！？」


「ん...うるせえ...」


何この状況...


ソワン使って疲れて寝ちゃったのか...


ん....そんな事より...ユウ温い....


....また眠くなってきた、うん寝よう



きっとまだ教団にはつかないよね


このぬくもりに包まれていたいと思ってしまう俺はおかしいだろうか....



なんか幸せな夢を見ていた気がする



暖かくて、平和で、穏やかで


そんなものは今はただの望みでしかないけど


夢の中でもちゃんとユウの隣にいたんだ


こんな戦い早く終わって夢が現実になればいいのにな

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