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黄Side


「願い事しながら吹き消す?そんならぎょうさん願い事ある場合はどしらたらええの?」ていたずらっ子みたいに言うてくるんやけど…

「お願いする願い事はひとつ!欲張ったらあかんねん。叶えたいと強く思いながら吹き消すんやって。はよ吹き消さんとロウソクが溶けてまうから…」

そう言ってすばる君の方ににケーキを差し出すと、「すぅぅっ」と息を吸い込んだ。もし、いっぺんに吹き消せんかったら凹みそうやから、気づかれんように助けようと俺もそっと息を吸い込み、すばる君に顔を近づけた。もしかしたら、俺も願い事したら叶うかな?

「行くでぇ〜」 目を見開いて炎を見つめるすばる君。あんなに歌上手いのに肺活量無いねん(笑)ろうそく吹き消しゲーム下手くそやし。

「ふぅぅぅっっ」 すばる君が息を吹きかけたと同時に俺も細く長くろうそくに狙いを定めて一緒に吹き消す。

ろうそくがうまい具合に全部消えて、部屋は真っ暗。電気付けようと用意していた照明のリモコンに手を伸ばそうとしたら、ぐっと腰が引き寄せられて口唇に柔らかく温かな感触。一瞬の事にびっくりして口唇を離そうとしたら後頭部をぐっと掴まれ薄く開いた歯の隙間からすばる君の熱い舌が入り込む。


「んっっ。」「んッ…」「はぁぁっ…」「くちゅっっ…」

真っ暗闇に漏れる甘い吐息と水音。俺の背中を撫でる衣擦れの音。真っ暗闇で何も見えへんからかやけに感覚が敏感になり俺の口から漏れる息もいつもより甘ったるくてめっちゃ恥ずい。

キスの合間に「りょう…」と小さくすばる君が甘く切ない声で俺を呼ぶ。

俺はここに居るから…そっとすばる君の背中に腕を回し抱きしめた。何度も角度を変えて攻められ、時折後頭部に添えられた腕にぎゅっと閉じ込められた。

どれくら時間が経つたんやろ。だんだんと暗闇に目が慣れてきて薄らとすばる君の姿が見えてきた。すばる君の猫みたいな大きな目が俺の事を優しい眼差しで見ている事に気がついて慌てて照明をつけた。

急に明るくなりすばる君が眩しさにキュッと目を閉じた瞬間

「すばる君、生まれてきてくれてありがとう」

と伝えた。もし、すばる君が生まれてきてきてくれなかったら…俺はこんなにも幸せな時間送れていたんやろか?て思ったら絶対にこの言葉を今日この日に伝えなあかんて思って…

「さっきのろうそく吹きけしながらした願い事…特別に亮にだけ教えてやろうか?」

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Vanilla(プロフ) - ちかさん» いつもコメントありがとうございます。とても嬉しいです。前回のお話がちょっと切ないお話だったので、今回は明るく可愛いお話を書いてみようと思っています。ただ、スローペースなのでお誕生日には、多分間に合いませんがw楽しんで頂けたらと思います (2017年11月22日 22時) (レス) id: 1894f957fc (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 遅ればせながら、移行おめでとうございます(≧∇≦)最近、髪も切って男感の強い青色さん。可愛い青さん不足になりつつあるので、是非 是非です^ ^まったり 甘々な山田。楽しみにしてます^o^ (2017年11月21日 23時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Vanilla | 作成日時:2017年11月10日 18時

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