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黄Side
しばらくすると、ドアが開いて章ちゃんが楽屋に入ってきた。
「おはようさん。今日は亮が一番乗りやったんやね〜他のメンバーまだ来てないんやね」
そう言いながら荷物を置いて章ちゃんがオレの隣りのソファーに腰をおろした。
「まだ、メンバー来てないなら良かったわ。あんな、ちょっと亮に相談があるんやけど…」
ともじもじしながら章ちゃんが言うてきた。
章ちゃんから相談と聞いて思わず身構えた。この前の丸と章ちゃんの事がやっと落ち着いたと思うてたんやけど…またなんか問題発生?いやいや、つい先日も丸が『もぉ〜最近の章ちゃんが可愛すぎて俺辛い〜』なんて身体をくねらせながら惚気ておったはずやし、今やって、章ちゃんは気がついてないやろけど、首の後ろに丸の付けた虫除けの印らしきもんがチラチラと見える。この後、メイクでちゃんと隠さなあかんな。そんなふたりなのにまたもや相談事なんて…
良からぬ事を想像して思わず顔を強ばらせながら章ちゃんを見ると
「亮ぉ?めっちゃ顔が怖いで?」眉毛を下げた章ちゃんがオレの顔をのぞき込む。
恐る恐る章ちゃんに
「相談って…また、丸となんかあったんか?最近、ふたりはうまくいってるんやろ?やって、この前も丸は、章ちゃんに付けられたと言って見たくもない丸の尻についたキスマーク見せびらかされたんや…まぁくっきり付いとって章ちゃんて、案外独占欲強いんやなぁてすばる君と話してたとこや。」
と言うたら
「ほぇ?」
と章ちゃんが間抜けな声を出すから思わず顔を見合わせて吹き出す。
「うわぁ…丸そんな事言うてるんや。それってめちゃ恥ずかしい。」
顔を真っ赤にして照れてる章ちゃん…丸やないけどオレからみても可愛い。思わず照れ隠しに
「丸も章ちゃんもめっちゃきしょいな(笑)」て言い捨てると
「亮やて、渋やんとうまくいってるんやろ?ふたりが付き合うようになって亮も渋やんも顔が優しいなったもん。」
そんな事言われたら…オレやて嬉しくて顔がニヤけてまう。
「そこで、そんな亮に相談なんやけど…」
そうやった、さっき章ちゃんに『相談がある』なんて言われてたのに脱線してもうたわ。
「章ちゃんの相談んて何なん?面倒なことはもういややで」
と釘を刺した。
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Vanilla(プロフ) - ちかさん» いつもコメントありがとうございます。とても嬉しいです。前回のお話がちょっと切ないお話だったので、今回は明るく可愛いお話を書いてみようと思っています。ただ、スローペースなのでお誕生日には、多分間に合いませんがw楽しんで頂けたらと思います (2017年11月22日 22時) (レス) id: 1894f957fc (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 遅ればせながら、移行おめでとうございます(≧∇≦)最近、髪も切って男感の強い青色さん。可愛い青さん不足になりつつあるので、是非 是非です^ ^まったり 甘々な山田。楽しみにしてます^o^ (2017年11月21日 23時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Vanilla | 作成日時:2017年11月10日 18時