10 ページ11
緑Side
組み立てられたベットと一緒に送られてきたシーツや枕をセッティングしてそっと寝転んでみると、何これめっちゃええやん。やっぱり高級なベットマットて全然ちゃうし、シーツの肌ざわりもサラサラしてめっちゃ気持ちいい！今まで散々使ってお気に入りやった俺の愛しのベットには悪いけど、質の良いベットはこんなにも、眠りを誘うもんなんや。あかん、こんな気持ちええ場所があったらオオクマの習性で眠くなってもうたわ。
フワフワの羽毛布団まで一緒に送ってきた信ちゃん罪なオトコ…もうあかんて、これは俺に『冬眠』しろって言うてる。
枕を抱きしめてフワフワの布団に包まれながら、マットに吸い込まれトロンとした意識の中で、眠るのが好きな俺の為に信ちゃんこんな誕生日プレゼントを選んでくれたんやろか？信ちゃんはいつも「睡眠は大事やからな」て言うてる。でも、いくら俺がデカくて寝相も良くはないからって…キングサイズのベットは大きすぎやとおもうんやけど、『大は小を兼ねる』なんて言うてデカいベット選んでくれたかなそう思いながらゆっくり眠りの国へと意識を手放した。
どんくらい寝てたんやろか、広いベットて寝返りもし放題で、腰もラクや〜なんて思いながらちょっと浮上した意識の中でゴロゴロ寝返りしようと…『えいっ』て寝返りしようとするんやけど、あれ？何かに阻まれて寝返り出来へん。
身体に体重かけてぐいっと押そうとしたら、なんや暖かなモノにぎゅっと包まれた。
だんだん浮上してくる意識、暖かなモノからは、大好きな信ちゃんの匂いがしてびっくりして目を開けると、信ちゃんの胸ん中にぎゅっと抱きしめられとった。
「やっと、冬眠からお目覚めか？めっちゃ気持ち良さそうやったな」
そう言うて信ちゃんが、まだ目がしっかり開かん俺の額に『チュッ』とキスを落としながら、
「タツ、お誕生日おめでとう…生まれてきてくれてありがとう」
一番会いたくて大好きな人にぎゅっと抱きしめられとると思ったらなんだか胸の奥が『きゅっ』となって…毎日、テレビで見ない日が無いくらい多忙な信ちゃんが、スケジュールをやりくりして、誕生日に会いに来てくれる時間を作ってくれた事に、そんな信ちゃんが好きやと言う気持ちが溢れてきて
「信ちゃんに会えて良かった。生まれてきてホンマに良かった…」
「生まれてこんかったら会えへんかったんやから、親にもちゃんと『産んでくれてありがとう』言わなあかんで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Vanilla(プロフ) - ちかさん» いつもコメントありがとうございます。とても嬉しいです。前回のお話がちょっと切ないお話だったので、今回は明るく可愛いお話を書いてみようと思っています。ただ、スローペースなのでお誕生日には、多分間に合いませんがw楽しんで頂けたらと思います (2017年11月22日 22時) (
レス) id: 1894f957fc (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - 遅ればせながら、移行おめでとうございます（≧∇≦）最近、髪も切って男感の強い青色さん。可愛い青さん不足になりつつあるので、是非 是非です^ ^まったり 甘々な山田。楽しみにしてます^o^ (2017年11月21日 23時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Vanilla | 作成日時：2017年11月10日 18時
