前世薬師だった少女は、いまは殺し屋⁉

九話 ページ9

貴方side

暗い。

此処はどこだろう。


あれ、誰かいる、男女、二人。

何か話している。

『A様！これとこれでいいですか！』


『あぁ、いいよ。ありがとう。君は本当に優秀だねぇ。』

これは……前世の私⁉なんで⁉

でも私は気になって聞いてみることにした。

『！いえそんな！……光栄です。』

『ふふ、あのさ、話したいことがあるんだけど、いい？』

『はい、何でしょうか。』


此処からの話は聞こえなくなっちゃったけど、男の人は、顔が真っ青になって、泣いていた。


この人、誰だろう、でも、覚えている。


とてもお世話になった人。名前は思い出せないけど……。


髪が紫色。

……なんか、居た気がする。

顔も似ていて髪も同じ人。



たしか、




　 な組の組長。







「うわっ！」

悠「え、ど、どうしたのA！」


悠斗が急いで私に駆けつける。


あ、脅かせちゃったみたいだね。


今のは……夢？にしてはちょっと生々しかったけどね。


まぁいわゆる正夢？ってやつかな。


悠「だ、大丈夫？」

悠斗が上目遣いで私を見てくる。


なんだこいつ可愛いなぁ‼よし、これは仕方がない、ということで。

「よしよし。」

悠「え、な、なに？」


顔を真っ赤にしながら言う。

可愛い。


すると悠斗は、「それより！」と言って立った。

悠「新しい指令が入ったよ！」

新しい指令？

相手は？


悠「相手は、霊場組。」



霊場組？

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