前世薬師だった少女は、いまは殺し屋⁉

二十四話 ページ24

貴方side

はぁ……はぁ………。

やっと、アジトに、着いた………。


ここまで来るのとても大変だったよぉ。


街全体が縄張りだから、敵だと気づくと、全員攻撃してくるもん。


しかもほとんど銃で。



遠距離戦専門の人が多いんだろうね、きっと。


だからポーションも多く使った。


………ダメージのポーション少な。

もう二個だよ。


でも毒のポーションはまあまああるね。


よし、覚悟を決めた。


入るぞ。


私はエワリのアジトに入った。



エワリのアジトは、とても暗くて、広い。


一番厄介かもしれない。


終わったかも。


えーと、未央、悠斗へ。
私は死にます。
あとはよろしく。

っていう手紙書いた方がいいかな。


いや、絶対勝つんだ！そして悪い奴を全滅させるんだ！

あと、新しいポーションの実験体となってもらうんだ！


私はバッグから新しいポーションを出した。

これは透明化のポーションというんだ。


名前の通り、このポーションを飲むと、相手から見えなくなる。


つまり戦いで有利となるんだ！


ピンチになったとき、これを使う！………と言っても、これが初段階だからね。


ちゃんと効くか分からないんだよなぁ。

？「おま、えは……。」


私がそう思っていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


気になって振り返ると、 な組の遠距離戦担当・さとみくんだった。


う〜ん、この人も指令なのかな？あとフラグ回収した！早い！一日もたってない！


ていうか、前みたいに銃を向けてこないんだね。


「ていうか、大丈夫？傷酷いけど。」


さ「ん？大丈夫だ。これくらい。」


と平気そうな顔をして言った。


本当か〜？


さ「それより、此処は敵が多い。早く帰った方がいいぞ」

さとみくんはそう言って、背を向けた。


えぇぇ？何で帰らそうとするんですかぁ？私は透明化のポーションの実験体になってほしくて。


「帰らない！何で帰らそうとするんですか！」


私はついそう言ってしまった。


だって気になるじゃん。


それ。


さとみくんは、呟くように言った。

さ「………なーくんが守ってみて。って、言ってたから。」


え？


最近分かんないことだらけだな！

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