前世薬師だった少女は、いまは殺し屋⁉

二十二話 ページ22

未「んん？代わればいいの？分かった。」


私が代わって！というと、未央はすんなり？かどうかわかんないけど代わってくれた。


未「ん！おっけおっけ！じゃ。」


終わるな早いなぁ。


これこそ光より早い技ってやつ？ていうか莉犬くん、居なくなってるし。


マイペースすぎない？私もだけど。


私が心の中で乗りツッコミをしていると、未央がトランシーバーを返しながら、こういった。


未「Aは愛されてるねぇ。じゃ、私は帰る。莉犬も帰っちゃったし。」


私が愛されている？


う〜ん。どういう事？


頭にはてなを浮かべていると、未央は風のように消えてしまった。


流石、red Future！一番強い殺し屋！


さ、私も帰るかぁ。


なんか遅く帰ると、悠斗におこられそうな雰囲気するし。


私はバッグを持って、霊場組のアジト……いや墓だね。


墓を後にした。



………やっぱり誰もいないわ。


未央が全員倒したんだ。



最強すぎるね！




莉犬side


帰ってきた、な組のアジト。


俺は入り口にある、本人証明書？みたいなのをドアにかざした。


するとドアが開いた。


これはなーくんの提案で、「味方に罠が当たらないようにするため。」だって。


それでもドアにかざすのを忘れて、罠に当たる人もいるんだよね。


例えばころちゃん。



「ただいまー」


俺が言うと、バタバタと効果音が付きそうなくらい、なーくんが出てきた。


な「もう！どこに行ってたの！心配したんだよ！」

わぁ、ななもりならぬ、ママもりだ。


まぁ、それ聞かれるよね。


俺は今まであったことをすべて話した。


指令があって、霊場組に行ったこと。


そして前に会った女の子に会ったこと。


しかもred Futureに会ったこと。


すべて。


それを話し終えると、なーくんは心配そうな険しい顔を見せた。


多分心配なのは、red Futureに会ったことだと思う。


そして険しいのは、またred Futureのせいだと思う。



だって俺ら、な組は、red Futureのせいで、平和な暮らしを壊されたから。




な「莉犬くんが無事でよかったよ。」


と俺に抱き着いてきた。


そしてすぐ離れると、低い声でこう言った。


な「みんなにこのことを話そう。そして、絶対にred Futureを殺そう。」


そう言って、地下室に向かった。





ただ、なーくんはその時ひそかにこう思っていた。

あの女の子のこともとても気になるし。と。

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