前世薬師だった少女は、いまは殺し屋⁉

二十話《過去編》 ページ20

未央side

私が莉犬に攻撃しようとすると、後ろにいたはずのななもり・ジェル・ころんが出てきた。


な組は瞬発力もいいみたいだね。


何より、


ジ「莉犬！大丈夫か！」

な「一人に任せちゃってごめんね！」

こ「絶対殺させない！」

莉「皆ぁ……。」


信頼・友情関係がすごいね。


普通の殺し屋だったら、見捨てるはず。


私だったら………まぁ面白くなりそうだから助けるけどね。



それより、面白くなるというより、めんどくさくなりそう。


だって、友情関係が深い奴は、きれいごとを言うんだもーん。


そんな奴は、嫌い。そういう奴は大体「正義のヒーロー」を経営しているし。


時には騙す。


だからね。



こ「みんなでred Futureを倒そう！」


莉「ん⁉ころちゃん俺と同じあだな考えてるぅ⁉」

な「莉犬くん。さっきこいつ名乗ってたじゃん……。」

ジ「莉犬パニック状態で聞いてなかったんやな。」


あれれれれ？聞いてなかったの？凄いね。逆に。


するとな組は後ろに下がった。


そしてジェルは火薬を取り出した。

ふ〜ん、私に投げつけるため。か。



私がそう思っていると


　 ダンダン！


おっと、銃弾がここまで来たかぁ。


これを撃ったのは、ななもりかな。


きっと、体勢を崩すためだろうね。


でも私を直接撃ってない。


そしてびっくりさせるためと言えるかな。


そして

　 バコォォン！


火薬が飛んできた。


「⁉っ！」


やばい。当たった。


腕に傷がある。


少しけがをしちゃったかぁ。


でも初めてだよ。


私にけがをさせるなんてねぇ、な組。



次には、ころんが上から出てきた。


あぁ、居ないと思ったらそこに居たんだ。



まあよけれるでしょ………！避けれない⁉


何で？

私がそう思いながら振り返ったら、莉犬が私のことを抑えていた。



そして上にいたころんの短剣が私の腕に刺さった。


………ちょっと、本気を出そうかな。


私はそう思って、莉犬を振り払った。


莉「……えっ⁉」




私はまたナイフを出した。






　 10分後


あたりは私と、倒れたな組がいた。


さ、最後は！


「だいじょーぶ？死んでない？」


私が声をみんなにかけると、ななもりが口を開いた。


な「………とどめは……刺さないのか……？」


「まぁね。君たちはもっと強くなれそうだからね。」


そして私はじゃあねと言って、な組のアジトを後にした。

あの二人が手当てしてくれるし。
なんか、悪いことしたな。

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