死神の弟子【文スト×暗殺教室】

雨が二滴 ページ4

この頃中原に体術を教えてくれとせがまれる
中原のことはよくわからないが断っていた
それに私に頼まなくたって中原には教えてくれる上司がいるだろうに
だけど何度も頼まれてめんどくさいと感じて了承した
どうせ弱くてつまんない奴しか来ないんだろうけど

了承したからには一回ぐらい訓練してやるかとも思うがしかしめんどくさい

訓練室の扉を勢いよく開けて中に入る
中には誰もいなかった
私が少し早く着いたということもあるが自分から頼んでおいて私より遅いとは

訓練室の壁にもたれて中原を待つ
最近作戦立案の仕事がいつのまにか私の机に積み上がっていることが多かった為机の上を片付ける為に何徹かしてしまった
そのせいかとてもまぶたが重く抵抗虚しく目を瞑り寝てしまっていた


廊下を誰かが走ってきている音で目が覚める
大分寝てしまっていたようだ
扉を開けようとしている…あぁこの気配は中原か
だいぶ遅かったなぁ

ガチャッ
中｢!?うおっ」
ドカーン

『あれ？避けちゃった？へーお前少しは強いみたいだねー』
中原が扉を開けた瞬間蹴りをおみまいしてやろうとしたが避けられた チッ

中「お、遅れてすいません…前の任務が長引いてしまって」
『そんなにびびんなくて良いよー
今は中原には怒って無いし
元町医者の中年のくせにロリコンで私に仕事を沢山押し付けてくる人にムカついてるだけだから』

あれ、中原の顔が少し引きつってる


『んで訓練だっけ、
とりあえず実力見たいから私に攻撃してみな
異能力も使って良いよ
私は反撃しないし異能力も使わない
一発でも当ててみな』

中「良いのかよ
そんな条件で後悔するぜ」

『舐めてんのか
そんな口きいて後悔すんのはお前だよ』

攻撃するように手で合図すると中原がまっすぐ突っ込んでくる

ギリギリまで引き付けてから避けると中原は床に突っ込みそうになる
『はっ隙だらけだな』
中「くそっ！」

結果は歴然だ
攻撃は全て避けられ時間だけが過ぎていく

中「ぜぇはぁ…なんで当たらねぇんだ」
『ふーん結構強いんだね
私がいなかったら将来ポートマフィア１の体術使いになるだろうね』

私に勝てないのは当たり前だ
私は世界で一番強い人と毎日訓練していたのだから
経験の差が大きい

動きが単調で読み易い、挑発にのりやすい等々
まだまだ改善点は多そうだが将来もっと強くなりそうな気配はある

『気が変わった
訓練は一回限りにしようと思ってたがお前を育てるのも面白そうだ
暇な時にでも訓練してあげるよ』

雨が三滴→←雨が一滴

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す