捌拾伍 ページ38
昼休みを告げるチャイムと同時に杏寿郎様がやって来て、訳も分からず連行された。
着いた先は屋上で、炭治郎君達に柱の皆様、鬼殺隊が勢ぞろい。
「ご飯は大勢で食べた方が美味いからな！」
「そうですね。」
絡んでくる天元様を義勇様が嫌がったり。
善逸君のご飯を伊之助君が奪ったり。
禰豆子さんとカナヲさんはガールズトーク。
炭治郎君の話でしょうか？
無一郎君は私に引っ付いている。
「私が居ない所でこんなに楽しんでたなんて、ズルいですよ。」
「楽しい……？これが？」
杏寿郎様と天元様に挟まれた善逸君の顔はげっそりとしている。
「実弥様達はご一緒しないのですか？」
「担任は仕事が多いからな！伊黒と甘露寺はいつも二人だ！」
「玄弥は誘っても来てくれなくて。」
「全国的に鬼が増えているらしくて、しのぶ姉さんは九州に行ってます。」
「俺達も、明日から関西なんですよぉ！もう死んじゃう！！」
「美味いもんいっぱい食ってやる！！」
忙しくなってきた。
おそらく私も、そのうちどこかへ派遣されるだろう。
「義勇様、ご飯の後に稽古をお願いします。」
「あぁ。」
「午後に体育の授業入ってんじゃねぇのか？そこで派手にやれば良いだろう。」
「時間が惜しいのです。……ところで、授業成り立っていませんよね？」
午前にあった美術、公民、科学。
その全てが睡眠時間だった。
生徒だけでなく教師も。
唯一まともだったのは実弥様の数学。
「昼間は寝ないと身体がもたなくて……。」
「まさか炭治郎君まで？」
確かに、鬼殺隊員は慢性的な睡眠不足。
前世と違い、昼間は一般人としての活動もある訳で、平気なのは私くらいのものだろう。
「一応進学校ですよね？」
「地味クラスだからな！」
「普通クラスでしょ。良いじゃん、眠いし。僕は成績良いよ、寝てるけど。」
「無一郎君やカナヲさんは良いかもしれませんが、その、伊之助君とか……。」
「何が言いてぇんだよ年増女！」
「と、年増……。」
「聞き捨てならんぞ猪頭少年！」
「良いんです、自覚してますから……。」
「Aを泣かせたね……？」
杏寿郎様と無一郎君が伊之助君に詰め寄る。
さすがの彼もたじろいでいた。
「Aさんの笑顔、久しぶりに見ました。」
私の顔を見つめるカナヲさんも、以前より表情豊か。
前世よりも少し和やかな空間。
やっぱりここが好きだと実感した。
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noel(プロフ) - みおさん» ありがとうございます！ゆっくりのペースですが完結まで頑張ります！ (2022年3月21日 19時) (
レス) id: 546d15b4fb (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ずっと更新待ってます！！！！！！ (2022年2月28日 23時) (レス) @page22 id: 861da81337 (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - ゆきなさん» 不定期作品に付き合っていただいてありがとうございます！これからもよろしくお願いします^_^ (2020年7月19日 18時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 苑歌さん» ありがとうございます^_^ 今後も頑張ります！！ (2020年7月19日 15時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noel | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/noel_2/
作成日時：2020年7月19日 12時
