私の笑顔をつくる人 其ノ弐【HQ×鬼滅の刃】

漆拾 ページ23

「ヘイヘイヘーイ！マイッキーもバレーしようぜ！」


「舞木はマネージャーだって、何度も言ってるじゃないですか。後輩を困らせないでください木兎さん。」


舞木君に絡む木兎さんをたしなめる京治君。このやりとりもすっかり見慣れてしまった。


舞木君は仕事の覚えも早く、手際も良いよう。


明るいのが取り柄のバレー部、馴染むのにも問題は無さそうに思う。


「一安心ですね。」


「男の子だから力仕事も任せられるね〜。」


「冷静そうだし、木兎の扱いも大丈夫かな。」


休暇時間、杏寿郎様が職員会議から戻ってくるのをずっと待っていた。


部員の皆さんは何も感じていない。


杏寿郎様ならあるいは……。


「遅れてすまない！」


大きな音で扉を開けて杏寿郎様が入ってきた。


「先生、見ていただきたい書類があるのですが。」


適当な口実で杏寿郎様に近付く。


『マネージャー希望の男子生徒、いかがですか？』


手元の紙には、前もってこの文章を書いていた。


「ん？良いと思うぞ！」


杏寿郎様も何も感じていない……。


やはり私の考え過ぎなのでしょうか？


「何かあったのか？」


小声で杏寿郎様が尋ねてくる。


「いえ、少し神経質になり過ぎているようです。」


そろそろ休憩時間も終わりだ。


「A先輩、ビブスの洗濯教えてください。」


舞木君が私達の間に割り込んできた。


それには少し杏寿郎様も驚いた様子。


「分かりました。」


ビブスは既に回収して持ってきた舞木君。


やはり仕事は出来るようだ。


それにしても、先程までは焔先輩と呼んでいなかったでしょうか？


「洗濯機は部室棟の一階にあります。他の部が使う事もあるので、バレー部は基本的にこの時間です。」


「了解です。」


実際にその場まで行き、洗濯の仕方を教える。


ビブスを入れてボタンを押すだけの単純な作業で、洗濯が済むまで、舞木君と少し話をした。







　令和コソコソ噂話

舞木君は眉目秀麗、勉強も運動もできて紳士的だからファンクラブもあるらしい
一周まわって告白とかはされないタイプ

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