伍拾玖 ページ11
Aを呼び出したのは、先日俺に告白してきた女子だった。
あの時の釈然としなかった感覚が蘇り、警戒心が高まる。
外の会話が聞こえるように、換気用の小窓の近くに座り込んだ。
「転校したらこの先赤葦君に関わらないで。マネージャー、欲しいんでしょ？」
予想通り。
俺が出て行った方がいいのかと思ったが、その必要はなさそうだった。
「結構です。」
「……は？」
「お断りさせていただきます。」
Aは芯の通った強い人だから。
俺が惹かれたのはそういう所だ。
「私が探しているのは仕事を引き継いでくれるマネージャーで、皆さんのバレーを支えられる方です。貴女にできるとは思えません。」
「あんたこそ、遊び目的で入ったんでしょ！」
「私はちゃんと仕事しています。」
「どこがよ！赤葦君と付き合ってる時、休日に別の男と歩いてたんでしょ！それでバレたら別れて、最低じゃない！」
そんな話になっていたのか。
当の俺達の知らないところで広まった話なんて、何の信憑性もないのに。
あの手の女は、自分の都合のいい話だけを信じる。
「男性と歩いていたから、それが浮気なんですか？別れた事にも私の理由があります。貴女には関係ありません。」
「……っ！」
「皆さんの邪魔をする事だけはやめてください。では失礼します。」
「待ちなさいよ！」
興奮で徐々に大きくなっていった女子の声は、ついには体育館館の中にまで響いていた。
「っ……！はな、してください。」
けれど、Aの苦しそうな声は、恐らく俺にしか聞こえていない。
悠長に聞いている場合ではなかった。
すぐさま体育館から飛び出すと、俺より先に、煉獄先生が女子の腕を引き剥がしていた。
大正こそこそ噂話
梟谷のマネージャーの選び方は、仕事ちゃんとするかと、木兎さんの扱いがうまいかどうかなんだそう
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noel(プロフ) - みおさん» ありがとうございます！ゆっくりのペースですが完結まで頑張ります！ (2022年3月21日 19時) (
レス) id: 546d15b4fb (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ずっと更新待ってます！！！！！！ (2022年2月28日 23時) (レス) @page22 id: 861da81337 (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - ゆきなさん» 不定期作品に付き合っていただいてありがとうございます！これからもよろしくお願いします^_^ (2020年7月19日 18時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月19日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
noel(プロフ) - 苑歌さん» ありがとうございます^_^ 今後も頑張ります！！ (2020年7月19日 15時) (レス) id: fd0be5fd69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noel | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/noel_2/
作成日時：2020年7月19日 12時
