続き ページ9
絞り出したみたいに、若干震えて掠れた声だった。
例えるなら、さっきの俺。ただ、俺よりは何千倍も可愛げがある。
「い、いいや、...全く」
「...じゃあ、好きなの？」
「へ？」という哀れなほど間抜けな声を漏らしてしまうのも無理はないだろう。
咄嗟に彼女の方へ振り返ろうとした。だが、頭を押さえられ、前しか向いていられない。
「すっ...！？好......き、だな...うん...」
「.........愛してる？」
「は！？」
今度こそは、彼女の華奢な腕を振り払って思い切り彼女を振り返った。
驚いたのか、数歩後退る彼女の顔は赤く染まっている。だが目の前の焚火に熱さなどない。
「ご、ごめんなさい！信じられなかったけど...あ、貴方のお友達が、貴方が私を好きだって！そ、それでどうしても気になって...それで...」
真っ赤になって大慌てで弁明する彼女の目は潤み、炎の淡いオレンジの光を受けて瞬きの度にキラキラと輝く。
「わ、私も、好きだったから、本当だったら凄く嬉しくて、でも、ふ、不安で...」
遂に両手で顔を覆い隠して縮こまってしまったAを見て俺は、今まで感じたことがないような感覚に襲われた。
かわいい。好きだ。守ってやりたい。
もう誰がこの子にチクったとか、そんなのは今どうだっていい。
今や耳まで熱を持つ顔に被さる汚れた布切れを勢いよく剥ぎ取り、同じように真っ赤になっているであろう顔を見られる前に、強く目の前の少女を抱きしめた。骨の2、3本でも折ってしまうんじゃないかというほどに。
「俺も好きだ！ずっと好きだった！それに、こうしたかった...お、俺は本気だからな！」
恋愛なんて柄じゃない。また調子に乗った3人の友人が俺を揶揄う理由が1つ増えた。
それでも今は、奴らの悪ふざけがこれまでよりは幾分か不愉快に感じなくなるだろうと、そう思ってしまう。決して根拠は無いんだが。
やがておずおずと背中に回された彼女の腕に、しっかりとした力が込められる。
辺りの風景は相も変わらず生気のない陰鬱な森林だが、案外この場所にも、満足に謳歌し損ねた青春を、少なからず求めてもいいんじゃないかという気がしてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・
「で、俺の純情をお前にバラしたのはフランクか？」
「ううん、スージー」
「わあ」
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Noel(プロフ) - レイ(元Night)さん» レイさんありがとうございます！！デススリ、大好きです……夢本当に少ないですよね…増やして…いきたい…！ (8月31日 1時) (
レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(元Night)(プロフ) - めっちゃ好きです、デススリなかなかないのでありがとうございます、最高です。。 (8月30日 23時) (レス) id: 2a5a7e1b4d (このIDを非表示/違反報告)
Noel(プロフ) - 月神さん» コメント欄ではご遠慮お願いします〜 Twitterなどその他SNSやボードへの書き込みでしたら全然お聞きしますよ！ (8月10日 7時) (レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - うちのdbdのオリ（プレイヤー？）について聞いてもらえませんか？ (8月10日 1時) (レス) id: d36a24f29e (このIDを非表示/違反報告)
Noel(プロフ) - 月神さん» 素敵ですね！悪辣セーターおじさん私も一時期ハマってました！遭遇率が低いのだけ寂しいですが… (7月24日 20時) (レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noel | 作成日時：2018年12月16日 17時
