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彼が歩けば、無機質な地面を打つ音だけが響き渡る。あんなにうるさかった金属の鳴る音は、今は聞こえない。静寂の中、靴底の音だけが大きく響いて聞こえるのだ。
踵を返して歩き出した彼の向こう側に見える景色は、灰色一色だった回廊とは打って変わって、随分と開けていた。白い道が碁盤の目のように、途方も無く続いていて、道の下には建物のようなものが見える。そして正面...地の果てまで続いているかのような道の全てが行き付く先には、黒い筋を放つ斜方形の巨大な物体。
直感的に、ここはあの世だとか、それに近い場所なのだと思った。あれは神なのかもしれない。エンティティとは違う、別の何かなんだと。
「貴方たちは、もっと別の神の眷属?」
「別?」
「エンティティじゃない...ほら、あの先に見える」
何の気なしに声を掛ければ、私を抱える彼は怪訝そうに後ろへ振り向いた。漆黒の目が遠くの物体を見詰めている。
「...我々は案内人だ」
「この場所の?ここは天国?」
「此処は地獄だ。我々の地獄であり、お前の地獄でもある」
彼が前へ向き直り、再び足音が響き出した。
「じゃあ、地獄の案内人なんですね。私が死んだら貴方が案内してくれるんだ」
「......」
それからしばらく、彼と会話らしい会話は無かった。元々お喋りな方ではないんだろう。ただ黙って、私を抱えて陰気な道を歩んでいった。
いつしかあの大きな空間は姿を消し、周りはまた廃墟のような冷たい壁で囲まれている。鎖の音が聞こえる。
「あの、まだ着きませんか」
「じきに着く」
「私、自分で歩けます」
「......」
そっと足が地面に付く、久方ぶりの感覚。一瞬足に力が入らずふらりとしてしまったが、彼の白い手が私の腰を支えていた。
「ありがとうございます」
礼を言うと、彼は静かに手を離した。
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Noel(プロフ) - レイ(元Night)さん» レイさんありがとうございます!!デススリ、大好きです……夢本当に少ないですよね…増やして…いきたい…! (8月31日 1時) (レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(元Night)(プロフ) - めっちゃ好きです、デススリなかなかないのでありがとうございます、最高です。。 (8月30日 23時) (レス) id: 2a5a7e1b4d (このIDを非表示/違反報告)
Noel(プロフ) - 月神さん» コメント欄ではご遠慮お願いします〜 Twitterなどその他SNSやボードへの書き込みでしたら全然お聞きしますよ! (8月10日 7時) (レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
月神 - うちのdbdのオリ(プレイヤー?)について聞いてもらえませんか? (8月10日 1時) (レス) id: d36a24f29e (このIDを非表示/違反報告)
Noel(プロフ) - 月神さん» 素敵ですね!悪辣セーターおじさん私も一時期ハマってました!遭遇率が低いのだけ寂しいですが… (7月24日 20時) (レス) id: ab5bbb1140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Noel | 作成日時:2018年12月16日 17時