ひみつの紅一点。(3) (ページ38)

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掌握されるページ38

Aside

片付けが終わった後、平野と永瀬と教室を出て玄関まで出た。

...しまった。

A｢...教室に財布忘れた。｣

永｢あほやん。｣

平｢急いで取りに言った方がええんちゃう？待ってよか？｣

A｢うるせー、大丈夫、先帰ってて！｣

そう言って1人で教室に戻る。

___教室___

A｢あった！良かったー｣

？｢1人でいるって岩橋にバレたらやばいんとちゃう？笑｣

廊下から声が聞こえて、振り返ると、

そこには小瀧先生がいた。

A｢...先生ってストーカーでもしてるんですか？｣

小｢ひどい言いようやなー、俺は忠告しとるだけやで？男はみーんな、狼やってことを。｣

ゆっくり、ゆっくりと私の方に近づいてくる。

今度は逃げない。

目を合わせたまま、私は一歩も動かなかった。

小｢岩橋のおかげで強くなったん？笑前は俺が近寄ったら可愛く後ずさりなんかしとったのに。｣

A｢...｣

小瀧先生の嘲笑う瞳を、睨みつける。

小｢そんな目して、煽っとるん？？笑｣

顎を掴まれて、先生の視線に合わせられる。

怖くなって、1歩離れて、俯いた。

小｢...ほんま初なところに唆られるわ。｣

小瀧先生がそう呟くと、私は床に押し倒されていた。

___＿＿＿＿＿＿＿＿＿

遠ざかっていく生徒の声が聞こえた刹那、私の感覚は支配された。