ルージュの伝言 加藤清正 ページ26
ホント、呆れちゃう。
夕方の電車の中、窓の向こうを見てため息を零した。
夕焼け色の街も車も、どんどん流れていく。
いまいち寂しい電車の中であの人の顔を思い浮かべる。
貴方の恋人は私だけなのに。
また仕事先の女の子を見て鼻の下伸ばしてるんだから。
しかもその子はナイスバディな茶髪短髪美女。
なーんとなくおねね様に似てるんだから。
困ったものだわ。
貴方、私がいないと駄目なくせに。
貴方がその恋が「違う」ってわかるまでは家に帰ってなんかあげないんだから。
「もう気付いてるかしら…」
バスルームの鏡に、ルージュで書いた伝言。
あんな事書いたけど…本当に大丈夫かしら。
心の中の不安も、遠ざかる街並みと一緒に置いてくればよかったわ。
「…おねね様に言いつけてやるんだから」
今頃、きっと貴方は慌ててるわね。
貴方の慌てる顔が頭に浮かぶ。
周りの友達に片っ端から電話をかけて、私がどこへ行ったか尋ねるの。
まったく…いなくならないと、私の大切さがわからないのかしら。
明日、朝早くおねね様に電話をかけてもらうから。
そして、こっ酷く叱られなさい。
小さく笑って、街が完全に見えなくなるのを見送った。
私が好きなのは貴方だけ。
早く気付いて。
たった一人のマイダーリン。
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元ネタはご存知、「ルージュの伝言」。
清正のつもりで書いていましたが、三成or正則でもいけるかも。
美しい髪には簪を 青明寺 月斗さんリク 蘭丸→←図書室の王子様 おうの。さんリク 小早川隆景の現パロ
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ヒヨコダイル - 皆さん、ここへリクエストを書くと、私は気づくのにとっても時間がかかります。お手数ですが、短編集リクエストは一番新しいところへお願いします (2017年9月17日 22時) (
レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 了解です (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
紅姫 - はい！ 助けに来てくれた場面でお願いします！ (2017年9月12日 19時) (レス) id: b0efbd718f (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» そろそろ小説がいっぱいなので５につくりますね (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 承りました。「囚われていたら」っていうのは、武将が助けに来てくれた場面を書けばよろしいですか？ (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコダイル | 作成日時：2016年10月9日 19時
