ずっと一緒 ユイ@海音梨空琶 半兵衛の現パロでクリスマス ページ19
『元就先生の長話のせいで遅れた。今電車乗ったとこ！』
また元就先生か。メールを読んでため息をついた。
夜の駅のホームは冷える。
先程自販機で買った缶のココアをお守りか何かのように両手で持って息を吐く。
できるだけ大きくなるように吐いた白い息は空気の中にフッと消えてしまう。
今日は、クリスマスなのに。
せっかくのステキな夜なのに。
「勘弁してよ元就センセ…」
別に元就先生を悪人にしたいわけじゃないが…半兵衛とゆっくりデートしたかったんだけどな。
「早く来ないかな…」
電車が来るのがこんなに遅く感じるなんて。
「あ、来た」
やっと電車が来た。急いでココアを飲み干し、缶をゴミ箱に捨てた。
降りて来る人の中から、半兵衛を探す。
どこにいるの…？
「いたっ」
「あ、ごめんなさ…あれ」
「あー！Aー！！」
「半兵衛！！」
肩のぶつかった男性はまさかの半兵衛その人。
何だ、全然気付かなかった。
「ごめんね、寒かったよね」
「いいよいいよ。じゃ、行こう？」
「ん、そうだA」
半兵衛がコートのポケットから小さな箱を取り出した。
「俺、今日Aに絶対今日渡そうと思ってたんだ」
「わぁ、ありがとう！！」
「ね、良かったら今開けてみて？」
「うんうん」
小さな箱のリボンをそっと解く。
中に入ってたのは、綺麗な指輪。
よく見ると、指輪の表面に彫ってあるのは彼と私の名前。
「半兵衛…これ…」
「どう？気に入った？ってうわ！」
言葉にならない気持ちが溢れて思わず半兵衛に抱きついた。
駅のホームで。人目も気にせず。
「ど、どうしたの？」
「…すごく嬉しいの。ありがとう半兵衛」
「…よかった。これからも、よろしくねA」
「うん！！」
私の背中に彼の腕がまわって、何とも表せぬ充実感が満ちて、何故か泣きそうになる。
涙を流すのは何だか恥ずかしくて、半兵衛の肩に顔を埋めた。
これからも、一緒にいようね。
大好きな彼へ、メリークリスマス！
私だけ 御堂さんリク 片倉小十郎で束縛ヤンデレ→←自分の魅力で 桜 水樹さんリク 第三弾で小少将との恋バナのお話続編：主人公の恋をサポート
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ヒヨコダイル - 皆さん、ここへリクエストを書くと、私は気づくのにとっても時間がかかります。お手数ですが、短編集リクエストは一番新しいところへお願いします (2017年9月17日 22時) (
レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 了解です (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
紅姫 - はい！ 助けに来てくれた場面でお願いします！ (2017年9月12日 19時) (レス) id: b0efbd718f (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» そろそろ小説がいっぱいなので５につくりますね (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコダイル - 紅姫さん» 承りました。「囚われていたら」っていうのは、武将が助けに来てくれた場面を書けばよろしいですか？ (2017年9月10日 17時) (レス) id: 3e0b1caa50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコダイル | 作成日時：2016年10月9日 19時
