番外編�� ページ14
『sakuraの両親は本当の両親じゃないんですよ。』
ハイ「……そうだったんですか」
『本当の親は事故で亡くなって、小さい頃なので記憶も曖昧なんですけど。
それからは兄と２人、親戚のおば様と一緒に住んでました。
おば様は兄びいきで、私のことは存在すら消していて。
ある時テストで0点を取っちゃいまして。
その時に言われたのが「いらない」その一言でしたね。その後屋根裏に閉じ込められました』
ハイ「……」
『あぁ、こんなだから存在すら認めてもらえないんだ…子供ながらに分かりました。そこから私は勉強に励みました。
そして、高校生の時出会ったのが今の両親です。
なんか兄も兄で苦労してたみたいです。
2人にあってパティシエの世界を見た時の兄の目。それはそれはキラッキラしてました。
両親も私達を気に入ってくれて引き取ってくれました。
私は大学に入っても小さい時のくせが抜けなくて他人の目ばかりを気にして……』
目をつぶれば兄びいきをするおば様。
おば様の冷たい目。
冷たい冷たい屋根裏。
自然と頬に涙が伝う
『お店の手伝いをしている時、ハイネ先生に出会って王宮に興味が湧いたのもありますが、こんな私でも必要とされる場所を探し求めていたんです。弱い私だから。』
あぁ苦しい
何で話しちゃってるんだろ？
居場所が消えてしまう。
手足が冷たくなる感覚が体の震えを引き起こす。
ﾂﾝﾂﾝ←
ん？
ﾂﾝﾂﾝ←
？？
ﾂﾝﾂﾝ←
背中をﾂﾝﾂﾝされてる……？
ｸﾙｯ『あのハイネ先生、！？』
思わず体の向きを変えると目の前にはハイネ先生。
(ち、近っい！、)
ハイ「出会った時から思っていましたが、やはりそうでしたか」
『？』
ハイ「誰にでも好かれる。街のマスコット。
それは小さい時からの経験が貴方を動かしていた。」
『……』
ハイ「教育的指導です」
『え？』
ハイ「他人の目を意識できる。それはとてもいい事です。やろうと思って出来ることではありません。ですが、自分から壁を作ってしまってはいけません」
『！？か、壁…』
ハイ「はい。あなたは本当の自分を心の奥底に長い間隠してしまっているのでしょう。私には居場所がないから。自分を外に出してはいけない。自然とそう思ってしまうのでしょう。
でも」
ほんとにそうですか？
ハイ「sakuraのご両親も街の人々もあなたに会えて本当に嬉しそうでした。
人に好かれるというのは努力でどうにもならない才能でもあるんです。」
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しろぱんだ(プロフ) - エンジェルβさん» コメントありがとうございます！ですよね〜(￣∀￣)憧れるシチュエーションがあったらぜひリクエストお願いしますね！これからもお楽しみください(≧∇≦) (2017年9月19日 19時) (
レス) id: b9c3b5b08b (このIDを非表示/違反報告)
エンジェルβ - みんなのメイドとかめっちゃ幸せすぎるβ続き楽しみです！！！ (2017年9月19日 2時) (レス) id: b958c4d5d8 (このIDを非表示/違反報告)
しろぱんだ(プロフ) - 桃月千璃さん» 返信遅くなってすみません(_ _)コメントありがとうございます！励になります！ぜひリクエストなどもしてくださいね！ (2017年9月18日 10時) (レス) id: b9c3b5b08b (このIDを非表示/違反報告)
桃月千璃 - 凄く面白いと、思います。なので、頑張って下さい。(｀･ω･´)ゞ (2017年8月21日 15時) (レス) id: c1fb54f25b (このIDを非表示/違反報告)
nodopan(プロフ) - 唯さん» コメントありがとうございます！ ﾂﾝﾂﾝってハイネ先生可愛すぎか！！笑またリクエストしてくださいね！ (2017年6月27日 7時) (レス) id: b9c3b5b08b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろぱんだ | 作成日時：2017年5月14日 0時
