38話 貴方side ページ40
もう…いい。
バレちゃったものは仕方がないし。
下 「紀章さんが吉良ちゃん呼ぶから…」
谷 「だってこうなるとは思ってなかったし」
貴 「そういえば…紀章さんは好きな人とかいないんですか?」
谷 「綺麗な人は皆好き」
貴 「えっ」
下 「包み隠さずに言うんだね…」
谷 「綺麗な女の人いいじゃん。ていうか…しもんぬには勿体ないよ」
下 「えっ?」
谷 「しもんぬなんかやめて俺にしない?俺結構女の子の前だと頑張るし」
貴 「え…」
急に何言い出すのこの人…。
谷 「しもんぬよりは吉良ちゃんのことわかってると思うけどな〜どう?こんなおっさん嫌?」
下 「ちょっ、紀章さん何口説いてんの!」
谷 「いいじゃん。別にお前の彼女じゃないし」
下 「そうだけどうちの後輩に手出したら紀章さんでも怒るよ」
谷 「口説いてるだけじゃん。吉良ちゃんがいいならそれはもう大人なんだし…ねえ?」
貴 「…」
何…これがモテ期ってやつなの?
なんか昨日梶さんにも似たようなこと言われた気がするけど…。
谷 「ちなみに年上と年下どっちが好き?」
貴 「えっ…年上?」
下 「何真面目に答えてんの!」
谷 「いいじゃん、この際だし」
下 「何がこの際なんだよ…」
谷 「そうだなぁ…吉良ちゃん的に何個上までだったらアリ?」
貴 「人に…よる」
谷 「てか今いくつだったっけ?」
貴 「30」
谷 「えっ、マジ?見えねー…」
貴 「それは…どっちの意味で?」
谷 「25くらいかと思ってたから」
あ、下野さんヤケ酒してる…。
昨日も飲んでたし大丈夫かな…。
下 「紀章さんトイレ借りていい?」
谷 「うん」
貴 「はぁ」
谷 「ははっ、しもんぬいなくなったら力抜けた?」
貴 「うん…」
谷 「つーか30ってことは俺と13個違うのか…」
貴 「紀章さん全然若いじゃないですか」
谷 「まぁ見た目チャラいしな…てかマジで考えてみない?」
貴 「え?」
谷 「吉良ちゃん綺麗だし面白そうだし。彼女だったら楽しそう」
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:和華 | 作成日時:2018年11月20日 3時