21話 梶side ページ22
梶 「その好きってやつ俺のと一緒…なんでしょ?だったらできるよね?」
貴 「な、何言って…」
ふーん…吉良ちゃんもこういう反応するんだ。
やっぱ普通に女の子だ。
なんか…少しだけからかいたくなってきた。
梶 「つかさっきから気になってたんだけど…」
貴 「あっ、ちょっ」
テーブルの上にあった吉良ちゃんのスマホの画面を開いた。
あ、やっぱり下野さんからLINE来てる。
さっきから何回も携帯のバイブなってたんだよな。
梶 「パスワードか…」
貴 「あたり前でしょ」
梶 「…」
とりあえず0421っと…あ、開いた。
貴 「ちょっ、なんでわかるの!?」
梶 「わかりやすすぎでしょ」
貴 「な、何して…」
梶 「不在着信12件だって」
貴 「…」
梶 「電話してあげれば?」
貴 「…無理」
梶 「あ、また電話来た」
メールじゃなくて電話ってよっぽど話したいんだろうな。
貴 「…ストーカーか」
梶 「吉良ちゃんがキスするからでしょ?」
貴 「だって…」
梶 「あ、ふーん…蒼井くんともやりとりしてるんだ」
貴 「今舞台一緒だから…ちょっと返して」
梶 「嫌でーす」
貴 「…」
吉良ちゃんは何を思ったのか俺の脇腹を擽りにかかった。
梶 「ふっ、ははっ…ちょっ、脇腹駄目だって!」
貴 「梶さん手の力強い…取れない…」
梶 「そりゃ男だからね〜てか、擽ったい!」
貴 「…」
梶 「…じゃあキスしてくれたら返してあげてもいいよ」
貴 「…酔っ払ってるの?」
梶 「少し」
貴 「…」
吉良ちゃんは俺の手を取ってキスをした。
つか…無表情にも程があるでしょ…。
梶 「…何?吉良ちゃんってそういう趣味なの?」
貴 「は?」
梶 「女の子しか興味ないとか…」
貴 「男としかしません」
梶 「うわ、やらしー」
手の甲にキスとか初めてされたよ…女の子だったら惚れてるんだろうけど。
貴 「…好きな人としかしない」
梶 「わかってるよ。片想い歴相当長いんでしょ?」
貴 「…」
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:和華 | 作成日時:2018年11月20日 3時