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2話 梶side ページ3

しばらくして全員集まると、打ち上げが始まった。

諏 「よく食べるね〜」

貴 「うん」

諏 「うんって。吉良ちゃんシラフだよね?烏龍茶だし」

吉良ちゃんは隣の席の諏訪部さんと話をしていた。

本当は下野さんのこと好きなくせに…なんで隣に座らないんだろう。
普段はそんなに酔わないけど…前に珍しく酔った時に聞いたことがある。
下野さんに憧れて声優になったって。
日ナレに入ったのも、アイムに入ったのも下野さんがいたからだって。
下野さんの声が大好きだって言ってたのに…素直じゃないんだから。
多分下野さん…というか俺以外はそのこと誰も知らないと思う。

貴 「ウーロンハイ」

諏 「えっ、いつの間に切り替えたの?」

貴 「5分くらい前」

諏 「お酒強いの?」

貴 「うーん…普通」

下 「何言ってんの、めちゃくちゃ強いじゃん!俺酔ったの見たことないもん」

諏 「やっぱイメージ通りだね。酒強そうだし」

貴 「諏訪部さんのほうが強そう」

諏 「おっ。飲み比べする?」

貴 「…諏訪部さんってそういうのやらない人だと思ってました」

諏 「あーっと…こういうノリ駄目な人?」

下 「大丈夫ですよ、諏訪部さん。吉良ちゃん態度悪いけど怒ってるわけじゃないですから。それに、やらせればやる子なんで」

うん、本当にそう。
下野さんみたいに大声で笑ったり…というか普段からあまり笑うなんてしない子だけど、話しかければちゃんとそれに答えてくれる子だ。

今回初めてだったっけな…諏訪部さんと。
初めての人には怒ってるように見えるかもしれない。
俺も最初会った時怖かったもん。

諏 「それならいいんだけど…吉良ちゃんってあまりよくわからなくてさ…ちょっと変わってるよね」

貴 「ていうか…声優で普通っていないと思う」

下 「こら、吉良ちゃん。せめて初対面の人には敬語使いなさいっていつも言ってるでしょ?」

貴 「初対面は敬語だった」

諏 「ははっ、言われてみれば確かに現場の時は敬語だよね」

下 「すいません、諏訪部さん。教育がなってなくて…」

諏 「なんかタツみたいだね、この子」

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設定タグ:下野紘 , 声優 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:和華 | 作成日時:2018年11月20日 3時

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