今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,632 hit
小｜中｜大
ー ページ22
「すみません、クルスス。毎回倒れてばかりで。」
イース・リヴェルタは、悲しそうに目を伏せる。
「いいんだ。気にするな。」
コウ・クルススはそう言いながら、彼女の額に手を置く。
コウ・クルススの指は、男のものとは思えないほど、細くて長い。
ひんやりした手だった。
触れた瞬間、少し、驚いたようにイース・リヴェルタは目を見開く。
確かに少し熱い。
「どうしたんです、急に。」
イース・リヴェルタは笑った。
「いや、なんでも。」
自然に手を自分の方に戻す。
「これからも…迷惑ばかりかけます。」
「…。」
「よろしくお願いいたします。」
「突然、改まって、どうした。」
イース・リヴェルタは、遠くを見る。
「長い付き合いになりそうですから。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：N | 作成日時：2017年3月19日 23時
