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「ところで、お前の連れは、治癒の能力を持っているのか。」
ウィステリア・レインは、ハッとして答える。
「うん、まさにそうだ。」
「それは、心強いな。」
ウィステリア・レインは、微笑む。
「そういえば、私の魔法は何だと思う。」
「お前は、能力を引き出す魔法だろう。」
ばれたか…というように、ウィステリア・レインは、頭を抱えた。
「君、すごいな。」
「お前もな。」
互いにほめあっているところで、部屋のドアが開く。
「着替え、できました。」
ウィステリア・レインは、そうだ、というようにコウ・クルススを見る。
「イース・リヴェルタ、熱あったみたいだけど…。大丈夫かな。」
「病気の症状だ。俺たちにはどうすることもできない。」
コウ・クルススは、立ちあがって、イース・リヴェルタの部屋に入っていった。
ウィステリア・レインは、零を見る。
「お疲れ様。」
零はにこっと優しく笑う。
「はい。」
ウィステリア・レインは、隣の部屋を見た。
「…結局、一番心配してるんじゃないかな、コウ・クルススは。クールを装っているけど。」
「そうですね。」
零は、ウィステリア・レインを見る。
「仲良くなれたんですね。」
ウィステリア・レインは、嬉しそうにうなずいた。
「かれとはきっと、いい友達になれるよ。」
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作者名:N | 作成日時:2017年3月19日 23時