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「…スス。…ルスス。クルスス!」
気がつくと、家の前に立っていた。
目の前には、随分元気そうになったウィステリア・レインが立っている。
「お前、大丈夫か?」
一応尋ねると、
「回復したよ」
と幾分元気な声で言った。
「クルススは、やられなかったのかい。」
「…いや…。」
言葉を濁す。
もうあまり、長話する余裕もない。
「…リヴェルタを頼めるか。」
「わかった。」
イース・リヴェルタを、ウィステリア・レインに預けようと、ウィステリア・レインにイース・リヴェルタを手渡す。
「…大丈夫?」
ウィステリア・レインは、触れたクルススの手の熱さに驚く。
「少し、休んだ方がいいよ。」
ウィステリア・レインがイース・リヴェルタを受け取ると、コウ・クルススはその場にあぐらをかいた。
「床に座るなんて、相当具合が悪いんだな。少し待って、イース・リヴェルタを置いてくるから」
言われるがままにするしか方法がなく、コウ・クルススはそのばで待つことにした。
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作者名:N | 作成日時:2017年3月19日 23時