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一人の男性と少女が山吹の咲き誇る道で山吹を
見つめていた
『父さん！』
｢ノドカ｣
そこに一人の男の子が駆け寄ってきた
手には山吹の花が握られている
父と呼ばれた男性“奴良鯉伴”は男の子“A”
から渡された山吹を見つめた
｢七重八重 花は咲けども 山吹の
実のひとつだに なきぞ悲しき｣
鯉伴は静かに目を伏せる
そんな鯉伴の様子にAは首を傾げた
『父さん、大丈夫？』
｢ああ、大丈、ぶ！？ノドカっ！あぶねぇ！！！｣
『え？』
グイッと引っ張られて鯉伴の腕の中に収まった時
胸の部分に“熱さ”が走った
胸が、熱い...？
いや、これは.........“痛い”
口からゴポリと“何か”が溢れてくる
下を見ると抱きしめている父さんを突き刺した
ｰ何かｰが俺の胸を突き刺していた
上からゴホッという音が聞こえる
見上げると父さんが血を吐き出していた
｢わりぃ......ノドカ......守りきれなかった...｣
その言葉と共に父さんの身体がぐらりと傾いたかと思うとドサッと倒れた
支えを失った俺の体も父さんの横に倒れる
父さんの血と俺の血が混じりあって流れる
ヒューヒューと上手く息ができない
霞む視界のかな父さんの声が聞こえた
｢ノドカっ......せめて...お前だけでもっ...｣
その瞬間ポワッと身体が暖かくなる
全てに包まれて抱きしめられているような
ゆっくりと目を開けると視界がクリアになっていて、横に血だらけで微笑んでいる父さんがいた
『とう、さ......』
｢ノドカ......よかった...｣
父さんの手が力なく俺の体から滑り落ちた
俺は“動くようになった”体を起こすと滑り落ちた父さんの手を握りしめた
『父さんっ！！父さん！！しっかりしろっ
くそっ！！俺もっ』
物心着いた頃からあった治癒の力を父さんがしてくれたように父さんの傷に手をかざす
しかしそんな俺の手を血だらけの父さんの手がぐッと握った
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乃登香(プロフ) - アレンシスさん» 読んでいただきありがとうございます！とても励みになります！質問の件ですが、これからどうなるか読んでいただけたらとても嬉しいです！主人公君がどう動くか楽しみにていてください！ (2021年11月9日 17時) (
レス) id: cb46b8a118 (このIDを非表示/違反報告)
アレンシス(プロフ) - とても好きな作品です！これからも頑張ってください！後質問なんですが、やっぱり3代目はリクオになりますか？できたら男主がなって欲しいなぁ、、続きを楽しみにしています！！！ (2021年11月9日 17時) (レス) @page10 id: 47ccef0445 (このIDを非表示/違反報告)
乃登香(プロフ) - 石川聡子さん» ありがとうございます！亀更新になってしまっていますが地道に更新していきたいと思います。読んでくださりありがとうございます！ (2021年7月24日 14時) (レス) id: dd76e1c705 (このIDを非表示/違反報告)
石川聡子(プロフ) - 続きを楽しみにしています (2021年7月21日 1時) (レス) id: 47ccef0445 (このIDを非表示/違反報告)
乃登香(プロフ) - 凜月(ﾘﾂ)さん» ありがとうございます！書いた通り大幅リニューアル？をするので内容が変わってしまうところがありますが、良ければそちらも読んでもらえると嬉しいです！読んでくださり本当にありがとうございます！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: dd76e1c705 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乃登香 | 作成日時：2015年1月11日 22時
