エルキュールの探偵編3 ページ44
「もう大丈夫なんですか?」
沖矢さんが私の顔を覗き込んだ。思ったよりずっと近い位置にある端正な顔と、ふわりと香る大人の男の人の匂いに、思わず頭がくらくらとした。
「Aさん?」
「も、も、もう平気、ですっ……ご心配をおかけしてすみません…」
「いえいえ。とんでもない」
優しく沖矢さんが、私の手を握った。
いやいや、おかしい。なんでこんなことになった? 事の発端はなんだ? だめだ、分からない。ユニクロで沖矢さんに捕獲されたこと以外、原因がつかめない。
『お嬢ちゃん〜、安室に沖矢に、男をたぶらかすのに忙しいねえ』
いつの間にか現れたスコッチさんが、冷やかすような笑みを浮かべて私に言う。
「は、はあ!? たぶらかしてなんかないってば!! 私にそんなことできるわけがな……いで、しょ……」
スコッチさんに叫び返して、途中でそろそろと沖矢さんの方に首を回す。
「って、ていう、お芝居の劇を今度することになってましてー!!」
「………」
じっと私を見つめている沖矢さん。
へらへらと笑う私に、にこりともしてくれない。いよいよ終わったと自分を呪う。
なんで、いつもいつもこんな事になっちゃうんだろ……私、なんかしたっけ?
「その芝居は_____」
「え?」
沖矢さんが、かすかに瞬きした。
「幽霊と話せる女の人、という内容ですかね」
「へ?」
沖矢さんの言葉に、目が点になる。ど、どういうこと? 幽霊と話せる女の人、ってそれ私のことじゃん。なんで分かったの?
もしかして、気がついてるの?
『さっすがだなぁ。蛇の道は蛇っていうけど、ここまでくるとさすがの俺でも薄気味悪いぜ』
私の頭上で、相変わらず呑気な顔で、呑気な感想を述べるスコッチさん。
誰のせいでこんなことになってると思ってるんだ。
ああ、もう最悪………
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めちゃくちゃどうでもいい報告なんですけど、ゼロの執行人、観に行って来ました〜!
やっぱ私は安室さんより、降谷さん派だなぁー。優男よりは、オラオラ系が好きな作者です。
ほんとカッコ良かったです……映画中、ずっと降谷さんの顔面だけ見てました笑笑
初日やから、めっちゃ混んでたけど……
コナンの映画見に行ったのは、小学生以来で笑笑
結構、ドキドキしました笑笑
以上、本当にどうでもいい、作者からの報告でした。
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0 - ここのスコッチと言うかヒロがどちらかというか松田っぽい気がする… (2022年6月11日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 沖矢さんが東京を知らない描写がありますが、米花町は東京都にある設定ですよ? (2020年5月17日 15時) (レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
さち - 好きです。おもしろいです。よろしくお願いします。 (2019年10月23日 15時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ミツキmitsukiさん» ありがとうございます!! 降谷さんかっこいいです (2018年4月22日 20時) (レス) id: 5a53eb76ac (このIDを非表示/違反報告)
ミツキmitsuki(プロフ) - とっても作品、おもしろいです!あと、わたしも安室さんより降谷さん派です!かっこいいですよね!! (2018年4月22日 10時) (レス) id: 3d854cbce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海星 | 作成日時:2018年4月5日 19時