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スカーレットの邂逅編25 ページ26

「僕たちに気付かずに走り出しちゃいましたよ」

「やべぇんじゃねーか?」

「歩美達も凍っちゃうの?」

そういえば、このトラックの中はひどく寒い。私はは思わずぶるりと身を震わせる。

「大丈夫だよ、本日指定の未配達の荷物がこんなにあるから、次に業者の人が扉を開けたら出してもらおうぜ?」

…降ろしてもらったとして、届け先がずっと離れたところだったらどうするつもりなんだろ…。
まぁコナン達なら博士に連絡して迎えに来てもらえるのかな。

「きっとビックリですね…中からボク達が出て来たら…」

「怒られちゃうね…」

「大丈夫よ! その時は私がちゃんと掛け合ってあげるから」

不安そうな子供たちを見て、私はしっかりしなければと胸を張った。

「ほんとですか! お姉さん!?」

「任せて。こういうことは大人の役目だよ」

「ダメ!」

背後から叫び声が聞こえて振り向くと、体育座りした哀ちゃんが、顔を赤らめてこちらを睨んでいた。

「何してんだ、オメー」

コナン君が腕時計で照らすと…

「へ?」

あ、哀ちゃん!!! 下着がっ!!

「セーターの毛糸がどこかに引っ掛かって、全部ほつれてもってかれちゃったのよ! 照らさないでくれる!?」

「あ、悪い…」

バツの悪い顔で、腕時計の電気を消すコナン君。
恥ずかしそうに体を丸めている哀ちゃんに、私は羽織っていたカーディガンを差し出した。

小学生の哀ちゃんが着れば、ぎりぎり太腿の丈になってワンピースみたいになるはずだ。

「あ、ありがとう…助かったわ」

「大丈夫だよ、気にしないで」

哀ちゃんを隠すように、とりあえず荷物の間に隠れる私たち。

「おい、何やってんだ? さっさと配達して来いよ!」

「やっぱ中で声がしたような…」

「バーカ!するわけねーだろ?」

「だ、だよな…」

荷台に入り、宅配業者の人達が、配達物を探している。

「えーっと、次の配達は…」

「米花マンション205号室の笹川さんだよ!」

「あったあった、フルーツの詰め合わせ…」

「じゃあとっとと持ってって、また玄関先で荷物を落として 顔と名前を覚えてもらってきなよ…大事な証人なんだから…」

「あぁ、分かってるよ…」

荷物を、落とす……?
大事な証人…? 妙な雰囲気に、思わず外へ向かって声をかけようとした光彦君を押しとどめると、コナン君と目があった。

こくん、と頷くコナン君。

やっぱり。
このトラック、なんかおかしい……?

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0 - ここのスコッチと言うかヒロがどちらかというか松田っぽい気がする… (2022年6月11日 4時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 沖矢さんが東京を知らない描写がありますが、米花町は東京都にある設定ですよ? (2020年5月17日 15時) (レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
さち - 好きです。おもしろいです。よろしくお願いします。 (2019年10月23日 15時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - ミツキmitsukiさん» ありがとうございます!! 降谷さんかっこいいです (2018年4月22日 20時) (レス) id: 5a53eb76ac (このIDを非表示/違反報告)
ミツキmitsuki(プロフ) - とっても作品、おもしろいです!あと、わたしも安室さんより降谷さん派です!かっこいいですよね!! (2018年4月22日 10時) (レス) id: 3d854cbce7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2018年4月5日 19時

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