episode78 ページ35
次の日の朝は今までにないくらい最悪だった。
結局、あれから一睡もできなかった私は、ひどい寝不足でガンガン痛む頭を抑え、泣き疲れてゾンビみたいになった顔に絶望し、赤井さんとの朝を過ごさなくてはならなかった。
しかも今日は土曜日。
今日も明日も学校はない。逃げ場はないのだ。
赤井さんは朝から仕事の報告をまとめている。
なんて声をかけたらいいだろう。
まだ怒ってるかな。
昨日の赤井さんを思い出すと、また怖くて涙が出てきそうだった。
とても自分から声をかけられる勇気なんてない。
朝食はちゃんと私の分も作られてあった。
なんの変哲もないトーストとコーヒーだ。いつもなら休みの日は、私が起きてくるのを待っていてくれるのに、今日は先に食べたみたいだ。
……だめだ。私と赤井さんとの関係、完全に崩壊してる。
ため息をついて、味のないトーストをコーヒーで流し込んだ。
部屋に戻って、私はコナンくんへ電話をかける。もう頼れるのは彼しかいない。
「あ、コナンくん！？ わたしだよ！！！ 大変なの！！」
『どうしたの、Aちゃん…」
土曜日の朝らしく、コナンくんはまだ、半分寝起きの声だ。
でもわたしはそれどころじゃない。
「あ、あのね…赤井さんとね…喧嘩しちゃった……もうダメかも、わたしたち…」
『何その、彼氏と喧嘩しちゃったみたいな報告……どうせまたバカなことしたんじゃないの？ この前の落書きみたくさ』
コナンくんは全然取り合ってくれない。
「ちがうよぉ……昨日の夜からおかしいんだもん…私のこと、疑ってるみたい…なんでかなぁ……わっ、わたしっ…なにかしたのかなっ…」
赤井さんを傷つけるようなこと、と絞り出すように言えば、コナンくんが、電話口で息を飲む気配がした。
『疑ってるって？』
「そ、組織の人間じゃないかって…」
コナンくんが、電話口で沈黙した。
何も言わなくなったコナンくんに、私は思わずたたみかける。
「ち、ちがうの！ ほんとだよ！ 信じてよ、コナンくん！！！ 私は一般人だよ！！ お願い、コナンくん…」
『……ごめん、悪いけど』
コナンくんの声は、冷静だった。
咎めているわけでも、慰めているわけでもない、そんな声。
『あんたの人柄は知ってるつもりだし、こんなこと言いたくない、けど……赤井さんがそう言うからには、何か理由があるんだろう』
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常夏(プロフ) - コナンの小説でこんなに笑ったの初めてですwww (2021年11月3日 23時) (
レス) @page16 id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。すっごく面白いくて一気読みしました！更新楽しみにしてます(^_^) (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
糖(プロフ) - あぁあぁあこの展開すきぃいいい！ (2019年9月26日 20時) (レス) id: a9cd84d524 (このIDを非表示/違反報告)
名探偵銀ちゃん - 銀魂臭！最高ですネクロマンサー！ (2019年9月16日 23時) (レス) id: b151daad25 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ4、rx-7のrxをRX-7にしたほうがいいと思います。なんか、、上から目線で申し訳ないです…… 失礼しました (2018年10月8日 17時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2018年3月29日 21時
