守ってください赤井さん！！！２【名探偵コナン】

episode71 ページ28

「いや、待ってください誤解ですいや誤解じゃないけど」

「もういい。分かったから行け。教え子の情事とか聞きたくないから先生。先生デリケートだから」

「いやむしろ、そこは教師として向き合うべきところでは？」

「ムリムリムリ。先生だって人間だもの。現実から逃げたい時だってあるもの。教え子が社会人と爛れた関係なんて、PTAにバレたらなんて言われるか」

「結局自分の保身ですか」

「当たり前だろ！！ マンションのローンだってまだ残ってるんだぞ！！」

しかし最後には、先生は悲しい、と付け足しのように述べてから、私は生徒指導室から蹴り出されました。暴力。

廊下では、蘭ちゃんと園子ちゃんと世良さんが、心配そうな顔で私のことを待っていた。

「Aちゃん！！」

「やあやあ諸君。今帰還したぞーさんの鼻」

「そんなことはいいからっ！！ 誤解は解けたの！！？」

園子ちゃんが私の胸ぐらを掴んで揺さぶる。

「ああ、うん。大丈夫大丈夫」

へらへらと手を振る私。

「で、結局なんで煙草の匂いがしたんだ？」

世良さんが怪訝そうな顔で尋ねてきた。

「Aちゃんが同居してる人って、工藤邸に住んでる沖矢って人だろ？
同居を始めたのは、ここ一日、二日のことじゃない。今まで煙草の匂いなんてしなかったのに」

「そういうのは、積もり積もって匂ってくるものなんじゃないかなぁ〜？」

えへへ、と誤魔化すが、世良さんは笑わない。

「もしかして、今日遅刻したことと、何か関係があったりして」

えー。なんでー。なんでそこまで行きつくのー。
勘良すぎて恐怖しかないよー？

「それは……」

「それは？」

「それは……」

「それは？」

世良さんが、ぐっと眉を寄せる。

「今日から私は、オトナになったの」

「は？」

「卒業したの。女の子を」

「へ？」

「ワンナイトラブだね！！！」

次の瞬間、蘭ちゃんに殴られた。

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