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 ミステリアス…? 降谷くんが?
 正直、そんな風に彼を見たことはなかった。むしろ諸伏くんや松田くんたちと連んでいるときの降谷くんは、なんていうか………
 あ、そういえば、身体測定のとき、持久走で松田くんとどっちが早いか競ってたよなぁ。

「あ、負けず嫌い……かな?」

 わたしはとりあえず、思いついたことを言ってみた。

「負けず嫌い?」

 白鳥さんが驚いた声を出す。

「あ、うん……なんとなく」
 えへへと笑いかえすが、なぜか白鳥さんはすっと笑顔を引っ込めた。

「えー、なにそれ。降谷くんが負けず嫌いなわけないじゃない。あんなにクールでカッコいいのに」

 クールはともかく、カッコいいことと負けず嫌いなことって関係あるの?
 白鳥さんの言葉に首をかしげる。
 そもそも負けず嫌い、って別に悪いことではない気がするのだが。

「駒沢さん、ちょっと変わってるのね」

 そ、そうかな? と苦笑いする。わたし、変わってるのだろうか。

 戸惑っているわたしをよそに、白鳥さんはまたニコニコと笑い出した。彼女の表情は目まぐるしく変わる。

「でもね、降谷くんって実は優しい人だと思うんだ」

「う、うん……」

「さっきね、投げ飛ばせなくて困ってたら、いろいろアドバイスしてくれたのよ。顔は厳しかったけど、真剣に教えてくれて。最後はちゃんと投げ飛ばせたら、偉いな、って……もう心臓爆発しちゃうかと思ったわ」

「た、たしかに……」

 あのイケメン顔で偉いな、なんて褒められたら、わたしも心臓爆発するかもしれない。
 思わず頷いたわたしに、白鳥さんは嬉しそうに頬を染めて言葉を続ける。

「駒沢さんも投げ飛ばせてなかったでしょ? 可哀想だなあって、見てたのよ。きっと降谷くんみたいに優しく教えてくれる人じゃなかったのね。あんなプロレス技みたいなことされて……」

「え、あ…うん」

 松田くんのことを話していると気がつき、また脳内に彼の顔が浮かんできて、鼓動が少し早くなった。
 しかし白鳥さんは、きりりとその可愛らしい顔を尖らせた。

「あの人、顔も怖いし、態度も悪いし、最悪よね。駒沢さんが悪いんじゃなくて、ちゃんと教えてあげられないあの人が悪いのよ。そうでしょ?」

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あやちゃん(プロフ) - 海星さん» 面白くて何回も読ませてもらっています!続きがくるのを楽しみにして待ってます! (2020年3月27日 20時) (レス) id: 60d90b2065 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、ずっと更新停止されてますが大丈夫ですか? (2020年1月13日 7時) (レス) id: 73a2611a5f (このIDを非表示/違反報告)
- そうだったのですか…。安心いたしました!テスト頑張ってください^^ (2019年11月27日 18時) (レス) id: 73a2611a5f (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 桜さん» 心配していただいて、ありがとうございます…今テスト中で。更新がゆっくりになってます。すみません! (2019年11月27日 16時) (レス) id: 4bcc115d21 (このIDを非表示/違反報告)
- 最近、更新がありませんが体調など大丈夫でしょうか?とても心配です…… (2019年11月27日 0時) (レス) id: 73a2611a5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2019年11月9日 13時

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