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心配かけてごめん。
俺がそう言うと、喧嘩していた赤井さんと安室さんがハッとしたようにこちらを見た。
安室さん……いや降谷さんの視線は特に痛い。俺は素直に頭をさげる。
「あと、その……助けに来てくれて、ありがとう」
赤井さんは何故か満足げに微笑み、安室さんは呆れたように深いため息をついた。
「……まあ、言いたいことは色々あるけどさ、」
コナンが俺をじっと見つめて言う。
「とりあえず、一発殴っていい？」「え、」
● ●
「いってぇ……あいつ、手加減なしで殴りやがって」
小学生とはいえ、三発も平手打ちされたら普通に痛い。ちなみに2発目と3発目は赤井さんと安室さんの分らしい。
「いいきみですよ。そうでもしないとあなたは学習しないでしょうからね」
安室さんがねちねち皮肉を言いながら、俺の口にお粥をすくったスプーンをぶすっと突っ込んだ。
「うぐっ」
熱さに涙目になる俺を睨む安室さん。
「安室くん、あと五分したら俺に場所をかわってくれ」
「はぁ？ 寝言は寝て言ってくださいよ赤井。このお粥は僕がAさんのために作ったんですよ。あーんする権利は僕にあります」
なんだよ、あーんする権利って、、、。
俺は心の中で突っ込む。
赤井さんが不服そうな顔した。
「俺だって手伝っただろう」
「手伝ったが聞いて呆れますね。二度も鍋の中身を焦がしかけていたじゃないですか。あなたは僕の邪魔しかしていませんよ」
「むっ……だがAを看病したのは俺だぞ」
「全ての指示をしたのは僕ですけどね」
俺が何か言いかけたが、安室さんがまた熱々のお粥を口の中に突っ込んだので、何もいえなくなる。
くだらないことで喧嘩すんじゃねえよ……。この人たち、無駄にスペック高いくせに、なんでこんな幼稚なの？ 馬鹿なの？
「さあAさん。お粥を食べ終わったらもう一度横になってください。昨日まで熱があったんですからね」
「安室さん、今日は降谷さんじゃなむぐう……」
安室さんは爽やかな笑みを浮かべて、最後の一口を俺の口の中に突っ込んだ。
どうやら触れてはいけない話題だったらしい。
お粥を食べ終わった後、俺は強制的にベッドに横にならされた。
明日になれば両親が来るらしい。……父さんと母さんへの言い訳を考えとかないと。
「兄さん、ちょっといい？」
俺がぼうっと天井を眺めていると、横から弟の声がした。
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やっち(プロフ) - 凄くいいお話でした。ありがとうございます (2022年9月11日 12時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
アラバ - もう……なんかもう…………………やばかったですほんとに…………このお話思いついて、それを文章に現せるのが尊敬です………………もうなんか、やりきれない思いとか、最後までぐっっと涙をこらえていないと見れない作品でした……………小説、お疲れ様でした(泣)！！ (2021年5月16日 1時) (レス) id: bed3b6d329 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 凄く泣けました!赤井さんや降谷さんとの絡みもとても素晴らしく主人公の設定もちゃんとしていて、なんかこう!言葉に表せないぐらい感動しました！！！！！！ (2021年5月6日 12時) (レス) id: 8b38c910a7 (このIDを非表示/違反報告)
寝子(プロフ) - やはり神作品…何度読んでも泣いてしまうんです。責任とってください…！（謎） (2020年10月10日 7時) (レス) id: 7be43a5c44 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんでライム(プロフ) - めちゃくちゃに泣きました。二次創作ものでここまで感動したのは久しぶりです。一つの作品としてめちゃくちゃ楽しめました。作者様、ありがとうございました。 (2020年7月7日 23時) (レス) id: 01f6b2b9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年11月4日 14時
