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「もう馬鹿にしないでください………どうせ俺は推理はできませんよ」
ほおを膨らませると、「そんな可愛い顔するからだぞ」と真顔で返されて、俺は激しくむせた。
「可愛くないですよ！！！ 俺は男です！！」
「……無自覚というのが恐ろしいな。さすが有希子さんの息子だな」
だからなんで母さんが出てくるんだよ……。
「会いましたよ？ 安室さんでしょ？ なんか様子がおかしかったですけどね」
「様子がおかしい？」
「あー……これ誰にも言わないでもらえます？ なんか広まると厄介なんで…」
「まあとりあえず話してみろ」
赤井さんに促され、俺は安室さんにされそうになった「妙なこと」をぽつぽつと話した。
「安室さんって人……どういうつもりなんですかね？」
赤井さんはふむと頷いて、少し考え込んだ。そんなにまじめに考えてもらう話でもないんだけどな……ただの冗談だったのかもしれないし。
それとも、本当に俺に気がある、、とか？
いやいやいや……まさか、な。そんなことあるわけない。
「君、しばらくその安室って男には近づかない方がいいだろうな」
「えっ？ なんでっすか？」
赤井さんは数回瞬きしてから、足を組み直して、俺に向き直る。そして真面目に問い返してきた。
「掘られたいのか？」
は？ 掘られたい？？
「や、や、やめてくださいよ！！！」
バン、と机を叩き、さすがに抗議する。最悪である。顔がうだるように熱い。
まさか赤井さんから、そんな事を言われるとは思っていなかったから、軽くパニックになる。
掘られたい、わけないだろ。え、てか安室さんって本当にそんなヤバい人なの？
「君は少し自分が他人からどう見えるか、自分で正しく認識した方がいい」
「………真面目そうとか言われますけど？」
「腰回りが男好きしそうだな」
「赤井さん！！！！！？？？？？」
俺は今度こそ立ち上がると、赤井さんの前に仁王立ちする。
からかうのも大概にしてほしい。
てか、この人そんな風に俺のこと見てたのかよ！
「なんだ」
「なんだ、じゃないですよ！ 気持ち悪いこと言わないでください！！ これからもこの家に住みたいのなら、ね！」
「おや、これは失敬。だが客観的な意見だぜ」
「あああああああああ」
「とにかく安室君と会うのは控えた方がいいだろうな。それからそのポーズもやめろ」
はい？ と俺がイライラしながら問い返すと、赤井さんはため息をついた。
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サヤ(プロフ) - 読み始めたばかりですが、面白いです！ でも気になるのが原作では38だったので主人公の年齢と釣り合ってないのが気になります……。 (2020年6月11日 10時) (
レス) id: d5b4d3cb80 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - RE MIさん» わわわ！！ 耐えられないくらい嬉しいです！！ ありがとうございます！！ (2019年10月18日 0時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
RE MI(プロフ) - 耐えられないくらいこの小説すきぃ (2019年10月17日 23時) (レス) id: d7e1eef818 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 明里香さん» 毎度毎度すみません！ お恥ずかしい……いつもコメントありがとうございます！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 43話に誤字がありました。「彼女と一瞬なんです」ではなく、「彼女と一緒なんです」です。 (2019年10月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月10日 22時
