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「美青年の方が好かれるイメージがあるな、日本の女性には」
俺がそう言うと、「あ、そうじゃなくて」と即座に否定するボウヤ。
「Aにいちゃんは、女の人にはあんまりモテないんだ。元カノの人数も、多分二人くらいだと思う」
「そうなのか？」
意外だな。
しかし、うん、とうなずいて、それから何故かため息をつくボウヤ。
「じゃあ、誰にモテるんだ？」
「赤井さんはさ、Aにいちゃんのこと、どう思う？」
ボウヤは逆に聞いてきた。
どう思う？ 難しい質問だな。それは容姿のことを言っているのか？ それとも単純に性格的な意味合いだろうか？
俺はAを思い浮かべる。
第一印象は＿＿＿＿＿＿好青年。少し大人びている、とも思った。
その割には、人懐っこいところや抜けているところも多く。放っておけないとも思わせる。
そうだな……一言で言えば…
「可愛い、やつだな」
途端にボウヤが物凄く嫌そうな目で俺を見てくる。
「……やっぱりそう思うんだ」
「やっぱり？」
「だって、モテるんだもん。Aにいちゃんは」
ボウヤが疲れた声を出す。
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿男の人に」
● ● ●
「ああ……そういうことか」
俺は納得して、ふむふむとうなずく。ボウヤからの視線がじっとりとしたものに変わる。
「納得しないでよ….」
「安心しろ。俺はノーマルだし、可愛いと言ったのは弟的な意味でだ」
「その言葉信用するけど………とにかくそういうわけで、本人は全っ然、つゆほども気がついてないんだけども、変な男がいっつも寄ってきて困ってるんだ……まあ、そのたびに蘭姉ちゃんが守ってくれてたんだけど」
とにかく！ とボウヤが俺を頼むように見つめる。
「Aにいちゃんが変なことに巻き込まれないように、気をつけて見ててくれない？」
「それは別に構わないが」
「ほんとう？ 赤井さんがそう言ってくれたら安心……だよ？」
「頼むからそんな目で見ないでくれ。手を出したりしないから」
「信じてるよ？」
「ああ」
俺はコーヒーを脇に置き、ところで、とボウヤを見る。
「どうして急にそんな話を？」
俺が尋ねると、ボウヤは顔を引き締めて、こくんと頷いた。
「いや実は今日ね、夕方ポアロでAにいちゃんを見かけたんだけど……そのとき安室さんがお兄ちゃんにね＿＿＿＿＿＿
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サヤ(プロフ) - 読み始めたばかりですが、面白いです！ でも気になるのが原作では38だったので主人公の年齢と釣り合ってないのが気になります……。 (2020年6月11日 10時) (
レス) id: d5b4d3cb80 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - RE MIさん» わわわ！！ 耐えられないくらい嬉しいです！！ ありがとうございます！！ (2019年10月18日 0時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
RE MI(プロフ) - 耐えられないくらいこの小説すきぃ (2019年10月17日 23時) (レス) id: d7e1eef818 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 明里香さん» 毎度毎度すみません！ お恥ずかしい……いつもコメントありがとうございます！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 43話に誤字がありました。「彼女と一瞬なんです」ではなく、「彼女と一緒なんです」です。 (2019年10月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月10日 22時
