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とりあえず、沖矢昴に扮した赤井さんに、家の中を一通り案内することにした。
「ここが洗面所で、こっちがトイレです。トイレは二階にもあるんで、そっち使っても大丈夫です。
冷蔵庫に入ってるものも、なんでも食べてもらって構いません。キッチンもご自由に使ってください。
ただ、俺は朝ご飯は8時に食べるんで、その時間になったら煩くしてるかもしれません……あ、赤井さんの分もなんだったら作りますから。
ああ、あと、土日に買い物に行くので、必要なものがあればその時までにメモでも書いて、冷蔵庫に貼り付けておいてもらえるとありがたいです……えーっと、これくらいかな？」
共同生活する上での簡単な注意点を話すと、赤井さんはふむふむと頷いて聞いていた。
「入ってはいけない部屋は、あるか？」
「いやー…とくには。でも寝室はできればノックしていただけると」
俺の言葉に、赤井さんはふっと笑った。
「もちろんだ。ノック無しに入るような無粋な真似はしない」
その微笑みを見て、変装中とはいえ、思ったより人懐っこい雰囲気を感じて、悪い人ではなさそうかな、と思う。
リビングに戻ると、赤井さんが、
「君は普段は何をしてるんだ？」
「在宅ライターですかね？ 企業とかの依頼で主に広告とかを書いてます」
「ほう。さすが大作家の息子だな」
「いやいや……俺は小説とかは書けませんよ。そんな特別な広告は手がけてませんし」
あ、あとパン屋でアルバイトもしてます。と付け足すと、また興味深い顔をされた。
「君はあの工藤新一の兄だと伺ったのだが。名探偵にはならなかったのか？」
うわ、でたよこの質問。
みんなそう言うんだよなぁ。
転生してコナンの世界に来る前は、ごくごく普通の大学生だった俺に、難事件を解決する推理力などあるはずもない。
「俺は推理苦手なので………」
「そうか。そんな風には見えないがな」
なんか意味深なことを言われる。
全然、そんな風ですけど。と心の中で突っ込んだ。
「あ、よかったらこれから買い物に出てもいいですか？ 今晩の食材がもうなくって…」
俺は思い出して、赤井さんに尋ねる。
すると赤井さんはもちろんだ、と微笑んだ。
「車を出そう。その方がいいだろう」
「いいんですか？ ありがとうございます、助かります」
俺は慌てて頭を下げる。
FBIの捜査官を足に使うというのは抵抗があったけど、彼の運転する車に乗ってみたい気もしていた。
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サヤ(プロフ) - 読み始めたばかりですが、面白いです！ でも気になるのが原作では38だったので主人公の年齢と釣り合ってないのが気になります……。 (2020年6月11日 10時) (
レス) id: d5b4d3cb80 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - RE MIさん» わわわ！！ 耐えられないくらい嬉しいです！！ ありがとうございます！！ (2019年10月18日 0時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
RE MI(プロフ) - 耐えられないくらいこの小説すきぃ (2019年10月17日 23時) (レス) id: d7e1eef818 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 明里香さん» 毎度毎度すみません！ お恥ずかしい……いつもコメントありがとうございます！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 43話に誤字がありました。「彼女と一瞬なんです」ではなく、「彼女と一緒なんです」です。 (2019年10月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月10日 22時
